2022-01-01から1年間の記事一覧
海上保安庁発行の天測歴は、平成4年版までで、来年用のものは発行されない。 なので、今日が、日本国の関与する天測歴の最後の日だ。 天測歴は本船の法定備品から削除されたので、誰も買わなくなったのだろう。 あとは天測したければ外国の天測歴を使ってく…
今年、船に来るのは最後かなと思いながら、掃除をしていたら大トラブル発見した。 大量のビルジが溜まっている。 陸置きしてるのに、この量は、、、清水タンクからの水しかない。 まさか、、、以前、清水用フットポンプのシール不調でどうしても水が止まらず…
デッキの塗装では基本的に艤装品は取り外さずに行った。 例外は、コックピットだ。 そもそも艤装品の中でももっとも重要なコンパスがボロボロになっていたので、交換が必要だった。 そうすると古い穴が合わない! 穴が小さいのであれば、広げればよいのだが…
ゲルコートをリセットしなかった理由は、塗ったあとの研磨が恐ろしく大変だからである。 できないことはないだろうが、安くて早い方法として塗料を選択したわけだ。 僚艇が数年前にデッキを塗装していた。これはプロの仕事だが、イメージがつかめた。 ハルの…
デッキの古い塗装を剥いでいくとゲルコートが現れる。 船底でやったように新しいゲルコートを塗布する方法はとらなかった。 それをやっていると終わらない。 マリンペイントで塗装することにした。 マリンペイント(ライトベージュ)を塗装中 区間をわけて、…
私のBW-33のデッキは、ゲルコートの上に滑り止めの塗装が施してあった。 これが、汚いとかいうレベルを超えて、ボロボロになっていた。 青い部分が滑り止め塗料。 コックピット再塗装前外したコンパスの穴は、雨が入らないようにテープで止めている。
カズワンの経過報告書の公開、浸水原因への疑問(とその解消)から始まった独り言ではあった。 ”出航しない”という決定をくだす以外には、何をしてもリスクゼロにはならないと思うが、事故のおこる確率をさげるために可能なことはしておいたほうがよいと感じ…
カズワンには救命筏が載ってなかった。 カズワンの航行区域は、報告書をみるかぎり限定沿海のようだ。 であれば、現在の小型船舶検査で筏までは要求されていない。 事故の後、ある番組で、救命筏があったら助かったかも、と報道された。 試しに膨らませた筏…
救助には、多くの関係者が関わり、多額の費用が必要になる。お金の話だけでなく、ボランティアのみなさんの時間もそうだ。 なので、まずは、沈まないことだ。 当たり前だが、船は沈みにくい設計のほうがよい。 私がヨットを始めたころは、ヨットは、転覆して…
カズワンには会社のドコモ携帯電話を搭載することになっていたが、その電話は事務所に置かれっぱなしだっとと言う。 カズワンには、アマチュア無線機が搭載されていた。 アマチュア無線は、以前の船検の基準に合わせて搭載していたのだろう(私の想像)。 昔…
かつて私は、北米西海岸に居住していた。そのころの話である。 いつものように夕食前に、アパートの窓から海をみていた。 すると、船長は30フィート弱といったところのヨットが太平洋に沈む夕日の中セーリングしている。それだけであれば、なんの心配もない…
マスコミも一般人もバルクヘッドに穴が開けられていたと批判する。 よいか悪いかと言われれば、よくないだろう。 ではありえない話なのか? 割と普通にバルクヘッドに穴があったりしないだろうか? そもそも穴がないと配管できないし、大きなスペースであれ…
私自身、先日の佐伯レースの帰りは、ある程度は時化るとわかっていて出港した。 豊後水道で小型漁船をみることはなかった。 では、なぜか出たのか? 簡単である。 次の日、仕事があるのだ。 もちろん、大丈夫だと思ったのも事実だし、途中で逃げる港も複数想…
コックピットデッキのハッチ作成の話の中で、Macrophage IIのエンジンには、前方、後方から容易にアプローチできると書いた。 実は、Macrophage IIは、後方のバルクヘッドに穴をあけている。でないとエンジンがのらないのだ。 オリジナルの設計、すなわちYA-…
私自身、カズワンの報告書を読んで、自艇 をはじめとした外用ヨットの構造は、現状でよいのか疑問もでてきた。 Macrophage IIに浸水がおこったときにどうなるのか、おおざっぱに計算してみた。 全長と全幅から船体の水平面を楕円として計算しているので、正…
報告は途中経過なので、最終結論は変わるのかもしれない。 しかし、ひとつ言えることは、上からだろうが、下からだろうが、度を超えた大量の水が船に入ってきたら、最後は沈没するという紛れもない事実だ。 報告書では、カズワンのバルクヘッドの穴の位置も…
カズワンの事故に関する経過報告が公開された。 亡くなられた乗客、乗員の皆様のご冥福をお祈りしたい。 それから、救助活動に当たられた海上保安庁、自衛隊、警察の隊員の皆様はもちろん、漁協、同業者、サルベージ会社をはじめとして救助活動に当たられた…
アクリルは素材として素晴らしいが、一説によると、ポリカーボネートより強度が劣るとも言われる。 ポリカは、劣化したさいに、ヒビがはいりやすいと言われている。 比べたわけでないので、どちらが良いのかわからないが、最近のヨット、特にプロダクション…
ハッチが終わったら、今度は窓だ。 窓の傷みはひどいものだった。 外がよくみえないほど劣化していた。 右舷アクリル窓ひどいヒビ 古いアクリルを型にして、マルチツールを使って新しいアクリルをカット 前方の小さな窓も傷みが激しい
アクリルは切ってはるだけなのだが、実は切るのも貼るのも難しい。 ハッチのカットは割と単純なので、古いアクリル板をもとに図面をおこしてアクリル屋さんに切ってもらった。そのほうが断然きれいだ。 寸法どおりにカットしたアクリル板を微調整 はずした旧…
厚みのあるアクリル板は、そのへんのホームセンターでは売ってない。 しかし、ネットで探すといろいろ出てくる。 まずは周辺の研磨から 中央ハッチと同じ形でアクリル板を切り取り、ハンドル用の穴をあけた。 新しいアクリル板がはいったところ ハンドルを修…
Macrophage II には、前方のデッキに500 mm x 500mmのサイズのハッチがあり、その真下にあるのがフォクスル(船首付だ。本来は、フォクスルはセイル置き場だったようだが、Macrophage IIは、ダブルバース(ベッド)にしていて、寝床の下にセイルを置いている…
元々のハッチは、合板+FRPだったのが、今回は、合板(正確にはコンパネ)+ガラス強化エポキシとなった。 木部にポリエステル樹脂のFRPを貼るのは、やめといたほうが良いと思う(私見)。 というのが、ボロボロになったハッチがそうであったように、最後は…
不思議なもので、一度失敗すると、次から次へと不運がつづく。 白濁したエポキシを眺めながら、もはや元にもどすすべもなく、結局、ゲルコートで固めることにした。 ゲルコートは、ポリエステル系なので、エポキシにはつきにくいと言われる。 たしかにエポキ…
着色をおえて、あらためて強度を確かめてみる。 12ミリのコンパネだと、私の体重で乗る分には大丈夫そうだ。 もっと重たい体重で衝撃が加わると割れるかも、という不安を払拭できない。 よし、補強しよう。 ガラスクロス2枚をエポキシで固めることにした。 …
合板で低い高さの箱をつくりニスをぬる。 しかし、ニスを塗って良い感じの色をだすの大変な作業だ。 なにか手抜きできないか? そうだ、着色しよう。 そしたら、きっと高級感あふれる木目調の蓋(ハッチ)になるはずだ。 多くの種類の水性ステインが売られて…
BW-33にはエンジンがついているわけだが、そこへのアプローチは2つある。 エンジンの前面にアプローチするには、コンパニオンウェイの梯子のついたケースを取るとよい。 エンジンケース(前面)兼、コンパニオンウェイラダー(はしご)これを外すと、エンジ…
レースが終わった。 このBW-33が、昭和47年にCrazy Blueとしてレースデビューし華々しい戦果をあげてからちょうど50年。 2022年、Macrophage IIとしてレース再デビューし、いきなり上位入賞、というドリームは叶わなかった。 ジブは飛ばすは、スピンは絡める…
ほとんどの出場艇は、レース終了とともに帰ってしまった。 保戸島によったとしても、入港はおそくなるし、夜走るのは避けたい。 Kさんは、大入島の桟橋に泊まるというが、私は、佐伯にもう1泊して、翌日ゆっくりもどることにした。 翌朝めがさめると、風が…
佐伯港にもどり、食事券をもらって、りゅうきゅう丼を食べた。 リュウキュウとは、大分の料理で、刺身をあまく漬け込んだものだ。 お腹いっぱいになったところで、Yさんの奥さん、Jさんも合流。大分から車で来てくれた Jさんは、有名なフレンチのお店でラン…