Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

デッキ塗装 その3 マリンペイント続き

ゲルコートをリセットしなかった理由は、塗ったあとの研磨が恐ろしく大変だからである。

できないことはないだろうが、安くて早い方法として塗料を選択したわけだ。

僚艇が数年前にデッキを塗装していた。これはプロの仕事だが、イメージがつかめた。

 

ハルのペイントは、2液のウレタンを使ったので、デッキも同じものでいく手もあった。

プロに聞いたら、あまりお勧めされなかった。

理由として、デッキがあまり艶がでると、ギラギラすること、ウレタンは滑りやすいこと、ハルの色は、いまのハルの色だとデッキだと白すぎること。

もし白でいきたいのなら、すこし、黄色をいれて調色することを勧められた。

それは面倒だなと思った。

インターナショナルのウレタン(パーフェクション)は、なぜか国内在庫分は、オフホワイト、つまり真っ白のみで、その他の色は海外からの取り寄せなのだ。

今回使った、マリンペイントは、公進ケミカルの”FRPマリンペイント 船舶塗料”という製品だ。インターナショナルのペイントと比較すると、値段はおよそ4分の1。

実は、このペイント、ハルに塗るための塗料の候補のひとつだった。

近くに、船舶系の材料屋さんがあって相談したら、艶がないからとのことで、ハルにはおすすめしないと言われた。

公進ケミカルにも電話したら、ハルには、公進ケミカルのウレタン系塗料はすごくきれいなのでと、別の塗料を強く勧められた。

にしては、公進ケミカルのマリンペイント、光沢ありと宣伝しているのだが、、、

いずれにしても、売ってるひとたちが、ハルにはつかうな、というので、ハルはウレタンで塗装したわけだが、それは正解だったと思う。

 

ところが、ことデッキの塗料については、材料屋さんが勧めてくれたのが、このマリンペイントだったのだ。塗りやすいよ、と言われた。

 

実際塗ってみた感想だが、そのままローラーで塗るには、粘度が高すぎるとおもった。

ベタベタしすぎという意味だ。

やっかいなことに、この塗料は、材料屋さんで分けてもらった専用の”マリンシンナー”でないと薄まらない。普通の薄め液とか、ラッカー系の薄め液も使えない。

専用シンナーで薄めてローラーに馴染ませると、非常に塗りやすい塗料だ。

速乾なので、2度塗り、3度塗りと、一気にすすめることができるのも良い。

ただ、ウレタンと比べると、高級感で負ける。

それが、ハルに勧められなかった理由ではあったが、個人的には、そこまで綺麗にしあげなくてもという場合であれば、ハルにぬるのもありかなと思った。

あと、マリンペイントは、乾燥後もラッカー薄め液や、アセトンに溶ける!

これは、欠点なのだろうが、利点もないわけではない。

ウレタンは、失敗したら、取るのが大変だが、マリンペイントは、ラッカー薄め液で拭き取れば比較的簡単に落ちる。

養生はしっかりしたほうがよいが、失敗してもあまり気にすることはないので、アマチュアにも扱い安い塗料だと思う。

 

マリンペイント塗装後