ゲルコートをリセットしなかった理由は、塗ったあとの研磨が恐ろしく大変だからである。
できないことはないだろうが、安くて早い方法として塗料を選択したわけだ。
僚艇が数年前にデッキを塗装していた。これはプロの仕事だが、イメージがつかめた。
ハルのペイントは、2液のウレタンを使ったので、デッキも同じものでいく手もあった。
プロに聞いたら、あまりお勧めされなかった。
理由として、デッキがあまり艶がでると、ギラギラすること、ウレタンは滑りやすいこと、ハルの色は、いまのハルの色だとデッキだと白すぎること。
もし白でいきたいのなら、すこし、黄色をいれて調色することを勧められた。
それは面倒だなと思った。
インターナショナルのウレタン(パーフェクション)は、なぜか国内在庫分は、オフホワイト、つまり真っ白のみで、その他の色は海外からの取り寄せなのだ。
今回使った、マリンペイントは、公進ケミカルの”FRPマリンペイント 船舶塗料”という製品だ。インターナショナルのペイントと比較すると、値段はおよそ4分の1。
実は、このペイント、ハルに塗るための塗料の候補のひとつだった。
近くに、船舶系の材料屋さんがあって相談したら、艶がないからとのことで、ハルにはおすすめしないと言われた。
公進ケミカルにも電話したら、ハルには、公進ケミカルのウレタン系塗料はすごくきれいなのでと、別の塗料を強く勧められた。
にしては、公進ケミカルのマリンペイント、光沢ありと宣伝しているのだが、、、
いずれにしても、売ってるひとたちが、ハルにはつかうな、というので、ハルはウレタンで塗装したわけだが、それは正解だったと思う。
ところが、ことデッキの塗料については、材料屋さんが勧めてくれたのが、このマリンペイントだったのだ。塗りやすいよ、と言われた。
実際塗ってみた感想だが、そのままローラーで塗るには、粘度が高すぎるとおもった。
ベタベタしすぎという意味だ。
やっかいなことに、この塗料は、材料屋さんで分けてもらった専用の”マリンシンナー”でないと薄まらない。普通の薄め液とか、ラッカー系の薄め液も使えない。
専用シンナーで薄めてローラーに馴染ませると、非常に塗りやすい塗料だ。
速乾なので、2度塗り、3度塗りと、一気にすすめることができるのも良い。
ただ、ウレタンと比べると、高級感で負ける。
それが、ハルに勧められなかった理由ではあったが、個人的には、そこまで綺麗にしあげなくてもという場合であれば、ハルにぬるのもありかなと思った。
あと、マリンペイントは、乾燥後もラッカー薄め液や、アセトンに溶ける!
これは、欠点なのだろうが、利点もないわけではない。
ウレタンは、失敗したら、取るのが大変だが、マリンペイントは、ラッカー薄め液で拭き取れば比較的簡単に落ちる。
養生はしっかりしたほうがよいが、失敗してもあまり気にすることはないので、アマチュアにも扱い安い塗料だと思う。