Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

BW-33での”その場回頭”

5/3の出航時、スリップから船をだそうとしてトラブった。

今回、臨時で船首を南にむけるようにして係留していた。

その場合、港の出口は東にあるので、スリップから出たら一気に船首を(半時計まわりで)東に向ける必要がある。

船は基本的に、その場でくるくる回れる。

それを”その場回頭”というのだが、ヨットの場合、キールがあるのとエンジンの出力もモーターボートとは異なり小さいので、一般的にはその場回頭は簡単ではない、(と思う。)

BW-33の場合だが、時計回りであれば、割と楽に回れるが、反時計回りだと、とくに後進かけたときに、船が時計回りしそうになって、うまくいかないことが多い。

シャフトは通常(前進時)には(うしろからみて)右回り(時計周り)。

前進時には、プロペラの水流が船尾を右方向に動かし、結果的に船首を左にむける。

なのでシャフトを少しだけ右舷側へオフセットしてある。

後進時には、逆に半時計周りのプロペラの水流が船尾を左に押すので、船は時計回りしようとするのだ。

Macrophage IIも後進すると瞬間的には、船全体が時計回りする。

なので、今回はとても狭い水路で半時計周りで船をまわすことになり、たいへん苦戦した。

結局、いったん船を西に向け(つまり逆方向)、バックで水路を出るはめになった。

はたからみてたら、なにやってんだ?って思われただろう、、、ちょっと恥ずかしい。

その後、広い水面で半時計周りでのその場回頭の練習をしてみたが、バックしながら船首が左へ向くには、最低でも10mほど走る必要があり、”その場”では回転しないことがわかった。

場合によっては、諦めて、時計回りの回頭に切り替えて、270度回転させて東へ向けたほうが安全なのかもしれない。

いったん、クルージングからもどり、位置がえを指示され、新しい場所は、船首を北にむけるところだ。なので当面、この心配はないのだが。