Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

真冬のエンジン始動

冬になって、エンジンのかかりが悪い。

セルモーターを10秒くらい回して、かつスロットルを全開ちかく回すと始動する。

それも一発で決めないと2回やるとバッテリーが弱音をはく感じがする。

温まると一発でかかるし、夏場も、1秒もかからず一発始動するので、冷えるとよろしくないみたい。

バッテリーの#1を始動用、#2をハウス用にしているが、#1は最後の砦なので、始動用にさえ使わず、大事にフルチャージのままキープしている。

#1だと、わりと簡単にかかるので、#2の劣化が影響しているのか?

#2だが、ほぼ毎週末、室内灯やらステレオやら使っていて、夜間は放電しっぱなしで、さらに弱った状態でも、鞭打ってエンジンも回している。ようはこきつかっている。

で、そろそろ寿命なのか?

というのが、前回、リペア充電なる充電モードで#2を充電したが、なかなかフル充電までいかなかった。

まいいか、買い換えれば、と思っていた。

木曜日に発注しようとしたら日曜にしか届かないというので一旦購入を保留。

結果的に、今週も電圧の低いままの#2のお世話になることになった。

今朝、船に来てみて#2で電源オン。

#2の電圧が11.8Vしかない!!

これでセルなんか回したら、バッテリーをあの世へ送ることになる。

どうせ交換だったら、最悪の事態、つまり冬の寄港先でのバッテリーあがりを想定した訓練を開始した。

ようは、過放電したバッテリーで真冬のエンジンをかけられるか。

エンジンが点火しない状態で、セルを回し続けてインペラも同時に回り続けると下手すると水がシリンダーへ逆流するらしいので、吸水のスルハルは閉じたままにした。

デコンプレバーをつかって、3つのシリンダーを無圧縮状態にした。

その後、手動起動用のレバーをつかって、1分くらいクランクシャフトを回し続けた。

(よい運動になる。)

ひょっとしたら始動するかと、1本デコンプを戻してみたが、だめだった。

その状態で、私の力ではエンジンを回せない。ということは、それなりに圧縮はあるのだろう。

残りの2本も元にもどして、3つのシリンダーに圧がかかるようにした。

スロットルは、フルスロットル。

ここで、セルモーターを始動!!

弱ったバッテリーの割には、勢いよくブルんと周り、なんと1秒もかからず点火!!

すばやくスロットルをアイドリングへもどし、スルハルを開放。

真冬の冷え切ったエンジンを11.8Vのバッテリーで始動させることに成功した。

いままで、10秒とかセルを回す必要があったのは、ひょっとしたらエンジン、とくにシリンダーに潤滑油が欠乏していたからなのかもしれない。

手動で1分ほどクランクシャフトを回した結果、シリンダーとピストンの間に、ほどよくオイルが染みわたり、そこに大量の燃料が噴射されて一発で始動? というストーリーなのか。

温まったら一発で始動すると思っていたが、ひょっとしたら一回始動したエンジンは、オイルが回っているからかかりやすいだけなのかもしれない。

バッテリーへの負担を減らすには、始動前に、すこし手動でクランクを回すのもありかもしれない。