日曜日、朝から試運転に出かけた。
出港午前10時、帰港午後3時予定、行き先なし、で出港届けを提出。
エンジンは一発で始動。前日と同様に冷却の海水(直接冷却)は勢いがよい。
滑走路脇の水路をぬけて2400回転で南に走り、180度転換し北に走り、平均値をとって潮の流れをキャンセルすると、以前と変わらず6.5ノットくらいで走れている。
速くなるということはなかった。
”白煙”の原因のひとつに、カーボンの蓄積があるらしい。
あまり低速でまわしつづけるのもよろしくないそうだ。
エンジン自体は設計上、最高出力で回し続けることは想定内らしい。
時々、マックスで15分ほど回すとよいという話も聞いた。
3000回転くらいは巡航でも回したことがあるが、一度もマックスはやったことがない。
まずは、3000rpmでスピードが7.5ノット付近まであがっていく。
ここまでは、とくに不安はない。
その後、3400rpm (3GMの最高出力がでる回転数)までおそるおそる上げてみた。
問題なくあがってきたが、船尾が下がるだけで、それほど艇速はのびない。
いわゆるハルスピードを越えられないのだろう。
スロットルはまだ余裕があり、あげようとおもえばもっと高回転でまわせそうだが、設計上のマックスを越えることはない。
しかし、3400回転で15分回しつづける勇気はなく、数分でびびりモードに突入し、いつもの2400回転にもどす。一気に、船が静かになる。
オイルが新しいと音も静かな気がする。
いろいろな方に、エンジンが静かですねと褒められる。
それはエンジンの調子とはあまり関係なく、レストアするときにエンジンの周辺に、断熱防音材をいれまくった成果だと思う。
小一時間走り、水蒸気はでないこと、オーバーヒートもしないことを確認した。
昼ごはん、どうしよう。
どこか近くの漁港にはいってもよいが、暑いだけなので、海上でプラプラすることにしてジブセールをセットあげ、エンジン停止。
静寂の中に風と波の音だけが聞こえてきた。