Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

帰路の潮流と艇速:シージェット水研ぎの効果

8月19日、午前6時40分、保戸島を出港、帰路についた。

霧で視界がわるい。

4マイル先の無垢島がうっすらとしかみえない。

行きとは逆で、午前11時ごろまでは連れ潮(北流)、しかも大潮。

霧の中、数艇の漁船が島の周辺で漁をしている。

帰りは、南からの風をうけてセーリングできるかと思っていたが、風はない。

鮫肌の船底を研磨して再塗装し、おろしたばかり。

速くなったのか? 

鮫肌のときより、速いと実感できる。

潮にのっているとはいえ、2500回転で、7〜8ノットを維持できる。

佐賀関と無垢島の間で、ピークで9.3ノット!

9.3ノットで豊後水道を北上

蔦島までは、概ね7ノット強で走ってきたので、あっという間に関の南にでた。

連れ潮は、あまり激しいと舵が効かなくなるので、調子に乗らないほうがよい、、、

こんな時こそ、慎重に岬よりのコースをとる。

すると典型的な潮目が、佐賀関の岬の先端と高島の間に出ている。

潮目は、なんとなく不気味で、潮目を通るとき、船が予期せぬ方向にもっていかれるので要注意。

面白いことに、8ノット強で潮目の南からアプローチしたのだが、潮目を境に、突然、艇速が5ノットまで落ちる。

つまり、佐賀関の南側では連れ潮で高速で走行していたのが、潮目を境に、関のちょっと北側ではどんなに頑張っても5ノット強でしか艇速を維持できない。

さらに面白いことに、しばらく行くと2つ目の潮目がみえて、それを超えるとまた突然に船速があがる。

つまり、少なくとも関を通過した際には、すくなくとも2つの潮目があって、以下のような非常に複雑な流れが確認できた。

連れ潮(北流)→ 潮目1→ 逆潮→ 潮目2→連れ潮(南流)

new pecや、潮汐表などでは、単純に周期的な流れが速水瀬戸をふくむ海峡でおきているように潮流の数字がならぶが、海峡の潮流の実際は、そう簡単な話ではなく、潮の満ち引きで複数の潮流がぶつかり合ってあっているのだろう。

そのような理由で、あるところでは潮汐表とはまったく異なる逆向きの流れがあったりするのだ。

蔦島(無人島)を斜めにみるように関に突入
(ちなみに島のビーチは絶好のアンカリングスポット)


関を抜けてしばらくするとどんどん天気がよくなってきた。

夏も最後か〜〜と思いながら、マリーナを目指す。

空港がみえてきた。無風の中を機走中。

艇速7.4ノット。まだ潮に押されている。

ここで180度Uターンして、どの程度艇速が落ちるかみてみた。

潮に逆らうと5.4ノットまで落ちる。ということは、平均で6.4ノットが本来の艇速なのだろう。1ノットの潮におされると7.4ノット、逆らうと5.4ノットという計算だ。

2500回転で6.4ノットは、期待どおり。

やはり鮫肌のときよりは艇速があがったと思う。