Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

無垢島をめざすも辿り着かず10(終わり):佐賀関でのバケーション

佐賀関までは逆潮に転流していたが、南風に押されて帆走のみで通過できた。

ただ走っているようで対地速度(つまりGPSでのスピード)は2ノットとか。

対水速度だと4ノット程度はある感じなので、けっこう潮はきついのだが、時間もあるし、風はぐんぐん押してくれるので不安はない。

結局、大潮の速水瀬戸を逆潮で往復するはめなったが、佐賀関灯台になるべく近づく感じで回り込めば低速のヨットでも時間はかかるがなんとかなることが再確認された。

港の入り口は帆走で入れないこともないほど広い海面だが、なにがあるか分からないので佐賀関入港前にエンジンをかける。

佐賀関の町は、ちょうど二つの山の切れ目みたいなところにあるので、港の入り口付近は割と強い風がふいている。

シングルハンドでの着岸なので緊張するが、なんどか訪問している油タンクの前付近に近づくと急に微風になり、トラブルなく着岸。ほっとする。

佐賀関には数件の飲食店があるが、あまり開いてるところがない。

前回行った姫乃屋さんでシイラをおろしてもらえないか聞こうとすると、映画かなんかの撮影で臨時休業らしい。

江戸寿司さんに頼んでみたら、初めてのお客にもかかわらず快く引き受けてくれた。

この流れにより自動的に食事は江戸寿司さんとなる。

シイラはフライにしてもらった。

大将いわく、50年寿司屋やっていてシイラ出すのは初めてなのだそうだ。

漁師からもらったこともないし、代々地元の漁師の家で生まれ育ったという女将さんも食べたことないという。

シイラは地元の人は見向きもしない魚なのだ。

シイラは、アメリカのシーフードレストランの定番なんだけどなあ。

一方で、女将さんのお話では、いまはブランド化している”関鯖”も、昔は漁師の家庭では、”りゅうきゅう”(大分料理、基本甘めの漬け)にして食べていたそうだが、鯖自体の市場価値はなかったそうだ。

では、なぜ昔も関の漁師が鯖を採っていたかというと、皮をすいて鯛つり用の擬似餌の材料にするためだったらしい。なので不要となった鯖の身のほうは家では食べるが市場にはでない幻の鯖だったわけだ。

ちなみに江戸寿司さんだが、とてもおいしいお寿司を出してくれるナイスなところでした。

こうしてクルージング2泊めは、佐賀関でゆっくりし、翌朝から再びのんびり帆走して帰港したのだった。

無垢島にはいつ行けるのだろう。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

には何軒かの飲食店がある。

前回の訪問時には、姫乃屋さんで食事をいただいた。

今回、