出港したが、視界が悪くて佐賀関がみえない。
杵築湾沖は、内航船のアンカレッジになっていて、東京湾も顔負けの混雑ぶりなのだ。
その日も、多くの貨物船が停泊して、その隙間を縫うように走る。
逆潮なので艇速は伸びない。
関をこえたところで、半島を回り込む風が、無垢島の間をぬけるときさらに風速をましていく。別府湾はベタ凪でも、豊後水道は別の風が吹いている。
時間もあることなので、ゆっくりセーリングしようとジブをセットしエンジンを切って数分だっただろうか、潜行板が浮いてきた。魚がかかった証拠だ。
シイラだ!!