Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

海上保安庁測量船 平洋(へいよう)と遭遇

それにしても気持ちの良い日曜日だった。

9月だというのに、陸上は相変わらず猛暑の連続。

行き先もなく海上を漂う。

たしかに暑いが、じゃっかん登り気味で走らせるとデッキに心地よい風が抜けていく。

行き先がないので、急ぐ必要もない。

帆走もジブだけでプカプカと浮かんでいるだけ。

レースとかクルージングとか、帆走にしても機走、あるいは機帆走にしても、できる限りの全速で走りつづけてるよなあ、と思う。

そよ風で、これがレースならメインもジブも全開でトリムには最新の注意で臨む場面だろう。

それがハイカットの小さめのジブだけはって、ろくにトリムもせずにのんびりしていると、ヨットは最小限のヒールを維持しながら安定し、ゆっくりと走っていく。

ゆっくりといっても、ちょっと真面目に舵をひけば、3ノット強、ときに4ノット超え、バタバタとセイルがシバーしながら走っていても3ノット弱はキープしている。

がんばりすぎないのが良いなあ。

おかげで、ちょっとキャビンにはいってお湯を沸かし、ラーメンをつくり、出港直前にマリーナのTさんが沖で食べてと差し入れしてくれた巨大な梨を食べたりすることができた。

佐賀関と国東半島の間の水面は、30年前の日曜日であれば、遊漁船がわんさか出ていたのだが、そんなボートはどこにもいない。

そんな中、ふとみると真横に海保の大型船がゆっくりと平行に走っている。

AIS情報では、 HEIYOとある。最新鋭の測量船らしい。

7ノットという4000トンの船にしては超スローで走っている。

ネットでみると海洋情報部なるところの所属だ。

まさか、このサイズの船から、臨検で免許証と船検証をみせろ、は絶対ないとわかっていても、不審な動きはしないようにしよう、、 悪いことしてないのだが、お上の船が来るとなんとなく緊張する。

それにしても海保の船はデザインがよくなったなあと思う。

以前は、海上保安庁のボートといえば、ドブネズミ色のいかにも取締り船という感じの品のわるい色が相場だったと思うが、すくなくとも"Japan Coast Guard"の新しい船は、白地に青い斜め線でカッコいいと思う。

 

好天気ののんびりセーリングで、サンフランシスコ湾をおもいだした。

最新鋭のレース艇が何艇もくりだしてゴリゴリとレースをやっている海面を、割と年配のセーラーが古いヨットにのって大して風もないのにワンポンリーフしたりジブだけあげたりして、ゆる〜〜くセーリングしている。その横を海上警備隊(コーストガード)もゆっくりとパトロールしていく。コーストガードにしても海保にしても、市民との距離は近く、なによりも尊敬される存在でないといけないと思う。

がんばれ、へいよう!! と思いながら、そろそろ帰還せねばとホームポートへ向けてタックした。

海上保安庁 測量船 へいよう