Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

冷蔵庫の温度とバッテリー

これまでは、冷蔵庫の温度を最低温度に設定していた。

冷蔵庫にはふたつの庫があるが、ふたつともマイナス20度だ。

エンジンのオルタネータやソーラーパネルからの電力で極限まで庫内を冷やしておいて、停泊中、特に夜間は冷蔵庫をオフにして”クーラーボックス“のようにして使うという方法を考えたのだ。そのために、庫内には大量の保冷剤を入れている。

たしかにこの方法だと夜間バッテリーを温存できるというメリットがある。

しかし、困ったことに、マイナス設定だと食品はもちろん飲み物が凍るのだ。

それが当初の意図なのだから決して悪い話ではないのだが、凍ったビールはおいしくない。

なぜかは分からないが、ビールの味がおかしくなる。

そもそも、冷蔵庫はビールを冷やす道具なのだから、、、困る。

私の場合、超ショートクルージングしかしていないが、冷蔵が必要なものはビール、ワイン以外の食料がある。食べ物と言っても、納豆と豆腐、冷凍食品くらいだ。

以前、海外に暮らしたが、日系スーパーで売られている納豆は、すべて冷凍されていた。

日本から輸入するのに、凍った状態でもってくるからだろう。

納豆も凍ると味がおちる。

味の変わった冷凍納豆に慣れた状態で帰国して、その辺のスーパーで安売りしている納豆を食べてちょっとおいしさに感動したくらいだ。

豆腐は凍らせないほうがよい。別の食品に変化する。

それと凍った玉子を茹でると変な茹で卵になる。

困ったもんだ。

というわけで今回は、大きな庫を2度、小さな庫をマイナス18度にしてみた。

家庭の冷蔵庫と同じく冷蔵と冷凍室にわけてみたのだ。

そのうえで、冷凍室には保冷剤、冷蔵室には食品と飲み物をいれておいた。

冷蔵庫をマックスで設定すると、冷蔵庫は切れることがない。

一方で、こんかいのように普通の設定にすれば、いったん冷えた冷蔵庫であれば、時々おもいだしたようにコンプレッサーが作動するが、大部分の時間はオフになっている。

なので平均したら、消費電力も抑えられるだろう。

今回、5時間エンジン回して港に停泊を開始した直後は、冷蔵庫は冷え冷えで、かつバッテリーはフルだった。それから、4時間ほどは、ソーラーパネルで冷蔵庫はうごいていた。

そして日没後は、#2バッテリーだけで冷蔵庫を回しておいた。

夜寝ていて、ときどきコンプレッサーが回っていた。

結果、食品はすべて適温で維持できてたが起床時のバッテリーの電圧は11.8Vだった。

比重は分からないので、どれほど放電したかは正確には分からないがバッテリーあがりに近い状態なのだろう。

その状態で、エンジンは始動できるか? バッテリーは短時間でフルチャージまで回復できるか?

エンジンについては、11.8Vでも何ら問題なく軽快に始動した。

それからおよそ5時間、2500回転で機走し、帰港直後の電圧は、13.4vだった。

5時間の機走で11.8vから13.4vへ復活

 

安静時の電圧ではないので、実際どこまで復活しているのか分からないが、バッテリーチャージャーに診断させたらFULLと出たので、それなりにFULLなのだろう。

意外と簡単に電圧があがってきた。

古いエンジンで、オルタネータも35アンペア。

おそらく2500回転付近だとせいぜい10アンペアでるかでないかだろうが、これで復活できるのであれば、大型のオルタネータに変更する意味はなさそうだ。