Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

無垢島をめざすも辿り着かず5:美濃崎漁港へ避難

フェンダーは、3回目の救助で回収できた。
あきらめて機関中立とか言わず、微速でエンジンかけながら風上からフェンダーへアプローチ、フェンダーが最大ビーム(=船の真ん中)を交わして左舷後方にでてところで、若干後進をかけて船尾を左に振った。
すると、想定通りで船はフェンダーの真横について簡単に回収できた。
ようはMacrophage IIがもっともやりやすい着岸方法と同じやりかただ。
そもそもだが、なんで風下から救助に向かうのだろう?
風下から落水者と船がぶつからないようにする配慮だろうが、それはボートの話であって、風におされてどんどん風下にながされるヨットの場合だと、せっかく落水者に近づいても、風でどんどん距離が離れていくので、救助自体が難しいんだけどな、、、 
実際は、まずは救命浮環(うきわ)を投げて、とりあえず浮き輪までは泳いで近づいてもらうのがよいのだろうが、力を失った落水者にその元気がない場合、、、、とか考えていると、怖くなってきた。

前置きが長くなったが、佐賀関をこえて無垢島まで夕暮れまで機走すればつかないことはなかった。
が、、、修行じゃないわけだし、この波に叩かれながら、必死になって4時間も走り続ける意味があるのか?

よし、逃げよう。美濃崎へむかった。

若いころ、30年以上も前だが、なんどか美濃崎へ行ったことがある。
当時は、21フィートのヨット (初代 Macrophage)を西大分に置いていて、夏の暇な日(ほぼ毎日暇なのだが)に、東風をつかまえてセーリングして、美濃崎の港につけて隣の浜で泳いだりしていた。
なのでヨットではいるに十分な深さがあることは知っていたのだが、港が新しくなっていてどうなっているのか分からない。
便利なもので、グーグルマップの衛星写真で新しい一文字防波堤を確認した。
どちらから入るのがよいのか分からないが、東側からアプローチした。
答えは、不正解! 東側に抜ける水路は浅い。
西側の水路のほうが深いことがわかった。
魚探ので海底を見ながらゆっくり入ったのでなんとかなったが、次に来る時は、西側からアプローチしよう。

美濃崎漁港だが、以前の浜は、埋め立てられていて新しい港が拡張されていた。

美濃崎漁協の桟橋

 

新しい港には漁協の製氷所があり、目の前に桟橋がある。

1泊くらいお許しいただけるかもと思い、とりあえず泊めてみた。

錆だらけだが立派な桟橋だ。

しかし、大問題があった。

岸との間を結ぶブリッジがないのだ。

当然だが、上陸不可能なのだが、周りにお店があるわけでもなく、のんびりするには良いかと思った。