Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

2022-12-27から1日間の記事一覧

番外編 カズワン沈没に想うこと その7 緊急時の通信手段

カズワンには会社のドコモ携帯電話を搭載することになっていたが、その電話は事務所に置かれっぱなしだっとと言う。 カズワンには、アマチュア無線機が搭載されていた。 アマチュア無線は、以前の船検の基準に合わせて搭載していたのだろう(私の想像)。 昔…

番外編 カズワン沈没に想うこと その7 海保と米国沿岸警備隊の予算の差

かつて私は、北米西海岸に居住していた。そのころの話である。 いつものように夕食前に、アパートの窓から海をみていた。 すると、船長は30フィート弱といったところのヨットが太平洋に沈む夕日の中セーリングしている。それだけであれば、なんの心配もない…

番外編 カズワン沈没に想うこと その6 バルクヘッドのこと再び

マスコミも一般人もバルクヘッドに穴が開けられていたと批判する。 よいか悪いかと言われれば、よくないだろう。 ではありえない話なのか? 割と普通にバルクヘッドに穴があったりしないだろうか? そもそも穴がないと配管できないし、大きなスペースであれ…

番外編 カズワン沈没に想うこと その5 無理な出港をしてしまう心理

私自身、先日の佐伯レースの帰りは、ある程度は時化るとわかっていて出港した。 豊後水道で小型漁船をみることはなかった。 では、なぜか出たのか? 簡単である。 次の日、仕事があるのだ。 もちろん、大丈夫だと思ったのも事実だし、途中で逃げる港も複数想…

番外編 カズワン沈没に想うこと その4 BW-33のバルクヘッド

コックピットデッキのハッチ作成の話の中で、Macrophage IIのエンジンには、前方、後方から容易にアプローチできると書いた。 実は、Macrophage IIは、後方のバルクヘッドに穴をあけている。でないとエンジンがのらないのだ。 オリジナルの設計、すなわちYA-…

番外編 カズワン沈没に想うこと その3 もしもMacrophage IIに水がはいったら、、、

私自身、カズワンの報告書を読んで、自艇 をはじめとした外用ヨットの構造は、現状でよいのか疑問もでてきた。 Macrophage IIに浸水がおこったときにどうなるのか、おおざっぱに計算してみた。 全長と全幅から船体の水平面を楕円として計算しているので、正…

番外編 カズワン沈没に想うこと その2 船は水が入ったら沈むという事実

報告は途中経過なので、最終結論は変わるのかもしれない。 しかし、ひとつ言えることは、上からだろうが、下からだろうが、度を超えた大量の水が船に入ってきたら、最後は沈没するという紛れもない事実だ。 報告書では、カズワンのバルクヘッドの穴の位置も…

番外編 カズワン沈没に想うこと その1 報告書のこと

カズワンの事故に関する経過報告が公開された。 亡くなられた乗客、乗員の皆様のご冥福をお祈りしたい。 それから、救助活動に当たられた海上保安庁、自衛隊、警察の隊員の皆様はもちろん、漁協、同業者、サルベージ会社をはじめとして救助活動に当たられた…