Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

番外編 カズワン沈没に想うこと その2 船は水が入ったら沈むという事実

報告は途中経過なので、最終結論は変わるのかもしれない。

しかし、ひとつ言えることは、上からだろうが、下からだろうが、度を超えた大量の水が船に入ってきたら、最後は沈没するという紛れもない事実だ。

報告書では、カズワンのバルクヘッドの穴の位置も勘定した上で、水が船首デッキ下のスペース(船首区画)を越えるて倉庫に入る時点、そして機関室を越える時点、そして最後にハッチコーミングが喫水より下になるまでの時点で、どの程度の水が入ってきたのかを、それぞれの時点での(浸水で変化した)喫水も考慮して推定している。

それによると、ハッチ真下のスペースから、倉庫へ入りだすまでにたった230リットルだという。

そのくらいの水であれば、あっという間に入ったとしても不思議ではない。

一方で、その後、次のスペースである倉庫を満たし、そこを超えて次のスペースである機関室に入り出すまでに必要な水量は、じつに10トンを越える。そして、水がハッチコーミングを越えるまでには、36トン近い水が入ってきたということのようだ。