Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

ハル(船体)塗装 その8 

1液性シリコン系塗料には大変興味があった。

インターナショナルのそれは、仕上がりがきれいという話もでていたし、シリコン系塗料は耐久性においても優れているとされる。

今回試してみたシリコン塗料は、油性であるが、将来的には水性の塗料も出てくるのではないか。

すでに建物の外壁塗装は、ほぼ全て水性のようだ。

なかでもシリコンやフッ素系は、耐久性の良い塗料として使われているという実績がある。

昔の建設現場では、シンナー臭くて、外壁もガンで吹いていた記憶がある。

いま、職場の外壁が塗られているが、8階建のビルをすべて水性塗料をローラーで塗っている。なので作業中、まったく臭くない。我々居室内の職員も逃げる必要はない。

欧州車の塗料は、将来的にすべて水性に変わるらしい。すでに変わっているのかもしれない。

私鉄電車の車体がシリコン系だと言われていて、じっくり見てみたが、美しかった。

なので、ヨットの外壁に水性塗料が使えないはずないと思うが、残念ながら、(私が)満足できる製品はない。

素人がローラーで塗ってもきれいに仕上がるボート用水性塗料をメーカーが作ってくれたら買うのだが。(実は国産で水性マリン塗料はあるのだが、艶がなさすぎで、ハルには向かないと思う。耐久性も疑問。)

 

現実的には、インターナショナルの一液シリコン系塗料は、べたべたしていて非常に塗りにくい。

宣伝通り"glossy"で綺麗だが、ウレタンより厚めに一気にぬらないと、美しさがでないようだ。

一方で、厚くぬると、ベタベタしていて、ハケ目はでやすいし、なんといっても垂れる。

その点、ウレタンは、伸びがよいし、シリコン系と違って重ね塗りが容易なので、圧倒的に扱いやすいと思う。

トランサムのウレタン系塗装で大失敗したので、塗りやすさと仕上がりにおいて、二液ウレタンと一液シリコンの違いを実験的に検証してみた。その結果をもって、最終的にどちらを選ぶか決めようと思った。

ちなみに塗装は、ローラー単独、はけ単独、ローラーのあとハケ塗り(roll and tip)、つまり素人がガンを使わずに塗れる方法だけにした。

スプレーガンを使わなかったのには、大きく3つある。ひとつめは、道具が複雑になり、投資に見合わないこと。二つ目は、技術的にむずかしそうなこと。三つ目は、環境あるいは健康に悪そうだから、である。手塗りは、圧倒的に環境にも、体にも優しいと思う。それと、あえてもうひとつ加えるとすると、スプレーより養生が楽である。

 

左舷ハルの一部に、2液ウレタンと1液シリコン系で塗装(実験)

 

相変わらずシリコンは垂れる!!
正直、どうやって塗ればよいのか見当がつかない。。。

 

ウレタンをローラーで塗装した部分。下地がわるいので、きたないが、塗りやすい。

若干たれがでたが、薄め方がわるいのと、技術的に塗り方が下手なせい。

練習すればうまくできると確信。

 

ローラーとはけの併用。重ね塗り部分。見返してみると下手すぎて恥ずかしいが、割と綺麗。
ローラーだけでも塗料は十分のびることが分かった。