海上保安庁発行の天測歴は、平成4年版までで、来年用のものは発行されない。
なので、今日が、日本国の関与する天測歴の最後の日だ。
天測歴は本船の法定備品から削除されたので、誰も買わなくなったのだろう。
あとは天測したければ外国の天測歴を使ってくださいということのようだ。
と思っていたら、暦計算研究会という団体が、自力で平成5年版を発行している!
実務的なことをいえば、天測できなくても、GPSがあれば、世界中どこに行っても困らない。
六分儀を買う金額で、GPSが数台かえる。
バックアップのGPSを2台ほど積むほうが圧倒的に安い。
クロノメーター買う金額で、GPSが10台買えるかもしれない。
天測のために正確な時間を求めたければ、GPSを買った方がよい、という冗談みたいな話になりかねない。
Macrophage IIにも、六分儀を積んでいたが、放置していたせいで腐食で壊れていた。
使う可能性はゼロだなとおもい、捨てた。
とはいうものの、もし、長期の遠洋航海にでるとかいうのであれば、六分儀とくらいは持っておくと仮にGPSが使えない状態になったとしても、なんとか自力で割と正確な緯度と、ひじょうにおおざっぱな経度くらいは出せるだろう。
法定備品からはずれたので、玉屋の六分儀が中古で大量に出回っているようだ。
それが、中古の割に意外と高い。なぜ?