レースが終わった。
このBW-33が、昭和47年にCrazy Blueとしてレースデビューし華々しい戦果をあげてからちょうど50年。
2022年、Macrophage IIとしてレース再デビューし、いきなり上位入賞、というドリームは叶わなかった。
ジブは飛ばすは、スピンは絡めるはとトラブルはあったものの無事に完走できた。
言い訳ではないが、ジブシートが外れた原因とまではいわないがひとつの要因として、道具の変化がある。Macrophage IIのジブシートは、最高級とまではいかないものの、割と硬めで軽く、伸びず、強度のあるものに変更し、サイズは元のものから2段おとして10ミリにした。
意図的にプチハイテク化したのだが、この手のシートロープはしなりがなく、ツルツルしていて結び目が簡単に抜ける。昔のロープだとそう簡単には解けなかったと思う。
かといって、古いロープには戻さないと思う。
新しい技術で作られた新製品は素晴らしいものがあるからだ。
しかし、新しいものが、古いものに比べて全ての点でよいかというとそうではないのだろうということも再認識した。
そもそもヨットという乗り物自体が、極めてローテクかつアナログな乗り物のわけで、効率を求めれば、モーターボートのほうがよいし、将来もっとハイテク化が進めば、次世代電池でうごくボートも出現するに違いない。
今回のレースには、キャノン一眼レフ EOS-1N を持っていった。
片見分けしてもらった大事なカメラで、時々海でみる景色をとっている。
EOS 1N、はいまから28年前(1994年)にキャノンがプロユース最上級機として市場投入した製品だ。
フィルムと現像が高いので大変だが、おもしろい。
EOS 1N、どこかBW-33と似ているような気がする。