今日は、またウインチを磨いてみよう。
昨日、ウインチの素材は、”真鍮”だったと書いたが、どうも正しくはブロンズ(青銅)のようだ。
ハーケンのウインチがブロンズ製らしい。
メーカーがそう言っているのだからこれは間違いなさそうだ。
最新のハーケンのウインチにも、ベアのブロンズ製も売られている。
Macropharge IIのウインチは、50年以上まえにオーストラリアのBarlow社で製造されたものである。
骨董品だが、いまだに海外のオークションサイトなどには比較的よく出品されていて、そこではブロンズと言っているひとが多いので、きっとそうなのだろう。
中身は最近、清掃したばかりなので、実に快適に回転しているので、見た目をなんとか復活させてあげたい。
今回、マスト右舷側のウインチをみがいているが、実は、左舷側にも同じようなウインチがある。ところが、左舷側は、金属色の仕上げなのだ。他にもジブシート用のウインチがあって、それらも金属色。
これらは、クロムメッキなのだろうか、ちょっと磨くとピカピカになる。
もちろん、細かい傷やらはあるのだが、決定的な傷みはない。
いずれにしても、見た目上の傷みがひどかったのは、黒色で仕上げてあるほうのウインチだ。
その仕上げ方法は、おそらく、ブロンズの上に、黒いメッキだったのだろう。
なので、傷んだ黒いメッキは、研磨していく中で比較的簡単にとれていった、と(昨夜寝ながら)解釈した。
しかし、なぜ、右舷と左舷で色違いのウインチにしたのだろう?
私は、どこかの段階で、何代目かのオーナーがウインチを交換したのだろうと思っていたが、どうも建造時からそうだったようだ。
昭和50年に発行された”日本の外洋ヨット”という書籍に、Macrophage II (当時の船名はCrazy Blue)の写真が載っている。
そこには、しっかりとマストの左右に設置された2台のウインチが色違いであり、右舷が黒っぽく、左舷が金属色なのが写っている。
つまり、いまの色違いウインチはオリジナルということなのだ。
なぜ色違いなのかは不明だ。
話は、本題の素材であるが、このままブロンズのままいくか、再度、黒メッキあるいは、左舷に合わせてクロムメッキというのもありかと、、、悩むところである。
メッキするのであれば、現存のウインチを全部、再メッキしたほうがよいだろうが、なんとなく今の気持ちはブロンズのままでいくのかな。
ブロンズは、おそらく1、2ヶ月で錆びるのは目に見えている。
ということは、船にくる度に、磨いてあげないといけない。
ますます、世話が面倒になるが、ピカピカのブロンズはかっこいい。