前々オーナーのSさんによると、Sさんは、福岡の業者から購入されたらしくSさんの前のオーナーとは会っていないそうだ。
しかし、今回、Sさんからこの船がSさんの手に渡る前には九州にあったことが再確認できた。
関東から九州のオーナーに引き継がれたというNORCの古い記録と一致するので、やはりこの艇がBW-33 のプロトタイプということで間違いなさそうだ。
古い舵誌に出ている写真と、いまのMacrophage II では、コックピットに配置されたジブシート用のウインチの形状が異なる。Sさんによると、それはSさんの希望で、倉橋島の”ようそろう”でチークを貼ってもらう際に、大型のウインチに変えたからだそうだ。
ウインチの土台もチークなのだが、それもSさんのこだわりでそうなったとのこと。
そのチーク材も長年の放置により相当朽ちていていた。
全部とっぱらってプラスチックにしようかとも考えたが、3年前ほど前に樹脂をいれまくることで、なんとか修復することができたのだった。