やられた!
割と先頭集団について帆走していると、”スターボード!”の掛け声。
ヨットの航行では、ポートタック(風をポートサイド(左舷)から受けるように帆を展開)しているヨットと、スターボードタック(風をスターボード再度(右舷)から受けるように帆を展開)しているヨットでは、後者(スターボードタック)が優先される。
”スターボード”を直訳すると、私がスターボードですので、どうぞ進路をゆずってください、という意味だ。簡単にいうと、”邪魔、どけっ”、と同義である。
え、えっ、、ここで、、、勘弁してくださいよ〜〜、と慌てて右舷前方をみると、花子IIだ。
ルールはルールなので、Yさんに、”タックします”と声をかけると同時に、左舷側ウインチにジブシート(帆を結んだロープ)をセット。
タック〜〜っ、と言いながら、タックするとYさんがウインチを巻く、巻く、巻く、、、
するとバタバタバタ〜と、セイルが風下に飛んでいった。
シートの結び目が外れたのだ。
ヨットは失速した。私は、はずれたシートの先端をもって、セイルを捕まえようとするが捕まらない。
やっとの思いで、適当に結んだ状態で再び走り出すが、すでに先頭集団に大きく引き離されてしまった。
私は、新しいルールを提案したい。すなわち、古いヨット優先。
行きあうときに、船齢を数字で叫びあい、大きい数字をだしたほうが勝つ。
年功序列こそ、公平なルールだ。