Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の作業

240番、600番で水研ぎ、再度塗装 再塗装の4コートめ傷が分かりにくくなってきた

船体のストライプ色変え その4 

ストライプをグリーンのゲルコートで復活させてみたものの、結果的には、また別の色にすることにした。 理由のひとつは、色が映えない。 これは、不思議なもので、バーチャルに、つまりパソコン上で色を組み合わせてみて大丈夫だとおもった青と緑の組み合わ…

船体のストライプ色変え その4

ゲルコートが入ったら、ストライプの位置をきめて、新しい色のゲルコートをいれた。 何色にしようか迷った。グレー以外でと思っていた。 マリーナにおいてあるヨットの色を観察してまわったが、どれも美しいラインが入っている。 パソコンに船体の写真を取り…

船体のストライプ色変え その3

船底ゲルコートのリセット、船体へのウレタン塗装、ウォーターライン付近のストライプ入れ、の3つの工程を進める必要があった。 通常、なにか塗装などやるときは、上から下へ、という流れらしいが、Macrophage IIは、下から上へ作業をおこなった。 理由は、…

船体のストライプ色変え その2

船体の塗装を開始したら、古い塗膜を剥いでいったので、どこにストライプがあったのかわかななくなった。 なので、ハルのストライプは無しにして、全面を白にしたわけだ。 一方で、船底側、つまり下のストライプは残したかった。 デザイン的にアクセントにな…

ニス塗りに思う

ニスぬりは時間がかかる。 以前、岡崎造船で製造された木製のパイオニア10(だったと思う)のオーナーさんが、週末のほとんどはニス塗り、天気が良い日はニス塗り、雨がふったらニス塗り、と冗談を言われていたのを思い出す。 Macrophage IIの木部は、いま…

本日の作業2 バルクヘッドのニス再塗装

北風が強い。こんな日は、室内の作業にかぎる。 ずっと後回しにしていた室内バルクヘッドのニスの再塗装を開始した。 実は、すでにレストアのかなり初期の段階からニスは塗っていた。 そして、なにかにニスを塗って、材料が少し余るたびに、塗りつけていたの…

本日の作業1

年末におこった清水タンクの水漏れは止まっているようだ。 もう一度、漏れがないかチェックしてみた。 タンクの下側が湿っている。年末の漏れなのか、新たな漏れなのか。 20リットル水を追加してみた。漏れてないとは思うのだが。 様子見だ。 左舷のバース下…

船体のストライプ色変え その1

レストア前のMacrophage IIの船体には、グレーのラインがはいっていた。 レストア前 船体のウォーターライン付近にグレーの帯状のラインがある レストア前

バルクヘッドの穴の変更

Macrophage II は、本来だと、船首、キャビン、機関室、船尾の4つのコンパートメントがバルクヘッドやら、エンジンケースやらで仕切られている。 キャビン側方は、エンジンルームをとおらずに、船尾と連絡するが、その間にはバルクヘッドが存在する。 水密…

航海灯が全て復活

いろいろな作業を進める中で、航海灯をLED化していった。 船首のパルピットに両色灯をひとつ、船尾に船尾灯をひとつ、スプレッダーに前照灯をひとつ、マストヘッドに白色全周灯をひとつ、だ。 両色灯 船尾灯(その後、2段目下の予備ライトは廃止) 航海灯を…

ライフラインのハイテク化

ライフラインは、船体の周辺に張り巡らせた命綱のことだ。 通常は、ワイヤロープが使用される。 Macrophage IIも、そうしていた。 このワイヤロープだが、耐久性はよいのだが、ササクレがでてくると危ない。 切れやすいというのもそうだが、怪我の原因にもな…

キールボルト 最終固定

今回のレストアでは、キールボルトのナットは全て外して新品に取り替えたが、キールボルト自体は交換していない。 ヘドロ状のビルジに浸かっていたので、鉄製のCチャンの錆とまざっておそろしくよごれていた。 しかし実際にナットを外してみるとボルト自体は…

ブーム再整備 その6 アウトホールブロック交換

Macrophage II のブームエンドには、ブロック(滑車)が入っている。 そこから出るワイアを使って、セイルのクリュー(風下側の端っこ)を引っ張るようになっているわけだが、長年の使用によってシーブが寿命を迎えつつあった。 それに加えて、ブーム側にも…

ブーム再整備 その5 シリコン系塗料をつかった感想

仕上がりはどちらも綺麗な艶がでて良いと思うが、強いて言えばウレタンの方がスムーズに塗れる分だけ綺麗な感じがあると思う。 2液性ウレタンは、ローラーでも刷毛でも、薄く伸ばしていけばドンドン伸びていく。 それに対して、シリコン系塗料は、一言で言…

ブーム再整備 その4 塗装開始

シリコン系塗料は、塗装後にウレタンと変わらない光沢がでるが、ウレタンと違って伸びない。 なので、薄くのばすというより、ある程度の厚みをもって一気に仕上げたほうが仕上がりがきれいな感じがする。 軽く研磨後、ミッチャクロンで下地処理、シリコン系…

ブーム再整備 その3 まずは洗うことから

ブームを塗装する前に、はずせる部品は外して行った。 その上で、ブームは中性洗剤でよく洗った。 ブームエンドは補修が必要 はずしたクリートは、重曹水でお湯攻めこれで表面がきれいになる ウインチ塗装前 クリート塗装前 クリートとウインチ、エポキシパ…

ブーム再整備 その2 シリコン系塗料の選択

マストとブームは似たような材料で出来ているが、マストのほうがアルマイトの消耗がはげしかった。理由としては、マストは雨ざらしなのに対して、ブームは、セールとブームカバーで覆われて保管されるからかもしれない。 とはいうものの、約20年放置していた…

ブーム再整備 その1

ブームとは、マストから船尾方向に垂直に、つまり水平線とは平行に飛び出した棒のことである。 普通ヨットといえば、多くの方は、2枚帆のヨットを想像するのではないかと思う。 実際には、1枚帆のヨットもあるし、3枚のヨットもあるが、2枚帆が圧倒的に…

マスト再整備 その18 マストがあがる

さすがに 33フィートのヨットのマストは人力であげられない。 当然、クレーンで吊り上げてもらった。 いったん吊り上げたあと、ステイをとりつけて立てるだけ、といえばそれまでの作業だが、ロープの掛け方など、ノウハウがないと難しい作業だと思う。 マス…

マスト再整備 その17 マスト最終調整

いよいよマストがあがる日がきた。 2021年11月27日。 レストア開始から、4年半が経過していた。 養生のために巻いていたフイルムをはずして、吊り上げ用ロープを結索 新調したスプレッダー 移動前 マストトップ側からウィンデックスはマストを立てたあとに取…

マスト再整備 その16 マストサポート

オンデッキのマストは、船体を上から押さえつけることになる。 単純に荷重がかかるだけではない。 強力にステイと呼ばれるワイヤーロープで締め上げるので、相当な力がかかっている。 船体が潰れないように、マストをステンレスの支柱で支える必要がある。 …

マスト再整備 その15 電食防止と落雷 (最後の1本)

マスト根元のアルミ製キャップはかなり電食がきていた。 研磨したら、割ときれいになった。 残念ながらその写真をとっていない。 そのうえで、シリコン系塗料で塗装した。 どうせ見えなくなるのになぜ塗装したかというと、電食させないためだ。 電食の原因と…

マスト再整備 その14 ファーラー取り付け

最近のレース艇は、スタンディングリギンも強くて伸びないダイニーマロープだったりするらしい。 クルージング艇でも、海外では採用しているオーナーもいるようだ。 さすがに、それは怖くて見送った。 なので新しいステイは、普通のワイアーロープだ。 ファ…

マスト再整備 その13 航海灯

こうして書いていると簡単に聞こえるが、実は、リベットを打つのが大変だった。 とにかく数が多い。 マストに打ったリベットの芯 最後に、航海灯をすべて新品にとりかえた。最近の航海灯は、すべてLEDで、数ワットしか消費しない。大手2社あるが、小糸製作…

マスト再整備 その12 ハリヤード新調 ロープへの変更

スプレッダーの位置をきめ、リベットの穴をあけた状態でいったんスプレッダーをとりはずした。 スプレッダーがあると、マストをくるくる回せないので、クリートやらブロックやらを取りつけられないからだ。 このレストアを機会に、すべてのランニングリギン…

マスト再整備 その11 サイドステイの位置決め

スプレッダーの位置を決めるために、デッキ上に原図(原寸大の設計図)を展開した。 デッキに展開した原図チェーンプレートから垂直にでたラインをサイドステイが通る(予定) マストは寝たままにして、原図をもとにタコ糸をはってサイドステイの通り道を決…

マスト再整備 その10 スプレッダー新調

スプレッダーは新調した。マストの形状に合わせて土台をつくってもらった。 サイドステイも含めて全てのスタンディングリギンが新品に変わるのだが、スプレッダーの位置を正確に決めないと、ステイが真っ直ぐにおりてこなくなる。 新品のスプレッダー到着ま…

マスト再整備 その9 マストステップ補修

マストステップは、デッキがいったんもりあがり、その上にステンレスの土台が設置されている。 いったん外した部品を研磨し、デッキのゲルコートを再生させたのち、部品を戻した。 マストサポート (デッキ側) ステンレス製マストステップ

マスト再整備 その8 デッキとビームの補強

Macrophage IIのマストは、オンデッキ、つまり一旦デッキ上で立たせて、下から別の部品で支えるようになっている。 デッキを貫通して立てる方法を、スルーデッキという。 オンデッキの良いところは、マストを伝ってキャビンに水が侵入しないことと、マストを…