最近は、キャンピングカーが流行している。
キャンピングカーの電源の考え方は、基本的にヨットのそれと同じだ。
つまり、エンジンを始動させるメインバッテリーと、エンジンを切っているときに使うハウス電源用のサブバッテリーの2系統があったほうがよい。
キャンピングカーをいじってる人は多く、いろいろな電気回路の紹介されていて、非常に参考になった。
その中で、走行充電という概念が存在する。
車あるいはヨットをエンジンで走らせながら充電するというものだ。
普通、自動車は走りながらバッテリーを充電するが、走行充電は、それとは少し違う。
正確に言えば、自動車を走らせながら、オルタネーターでメインバッテリーを充電しつつ、別系統のバッテリーをメインバッテリーと並列回路をつくらず(ようは独立させて)充電することである。
メインとサブを回路的に遮断して充電するので、ヨットの人たちは、そのための充電器をアイソレーターと呼ぶひとが多いと思う。キャンパーがいう走行充電器と同じ概念だ。
Macrophage II は、アイソレーターを使わないことにした。
理由はシンプルで、Macrophage IIの電源スイッチは、もっともシンプルなタイプで、オフ、#1、#2、両方(並列)の切り替えができる。
手動で#1と#2をアイソレートすることができるからである。
#1と#2を並列にして充電できるが、#1と#2の間には、若干の電位差が存在するのでやめといたほうが良いと言われている。#1と#2の間に、ひとつの電気回路ができてしまうので効率がわるいのだろう。
Macrophage IIでは、常に#1と#2は分けている。
陸上では、独立して2台の充電器で対応している。
バッテリーケースの扉の穴から、コードが2組でているが、これはもともとエンジンがないときに陸電から充電するために設置したものである。
#1、#2のバッテリーの電極に直付けしてある。
なので、赤い充電器と黄色の充電器をもっているわけだが、色が違うのは、購入時期が違うので、同じものが売ってなかったからである。