Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

チーク製コックピット再生 その3

ちなみにFRPによるヨットの大量生産を始めたリンフォースが最初に市場投入したのは、21フィートとか24フィートの小型艇であった。

なかでもBW-21は、正確な数字は覚えていないが、200杯とか300杯とか、すくなくとも3桁の今の時代には考えられない記録的なセールスを達成している。(たしか、武村洋一さんの著書、古い旅券に数字がでていた。)

私ば、学生時代(Macrophage II の前)にBW-21(初代Macrophage )を所有していた。

BW-21は、名艇だと思う。

セーリング性能、抜群の復元力からくる安定性、とシングルハンドで遊んで回るには抜群に楽しい船だった。

BW-21は、庶民が乗れるヨットとして開発されたせいか、一才チークなど高級材料は使用されてなかった。

その判断は、正解だと思う。

たいしたお金をかけずに維持できたのは、メンテの容易さがあったと思う。

ヨットの性能は、数値化できないが、メンテの容易においても抜群でないといけない。

今回のレストアで、イメージしたのは初代Macrophageだった。

なので、キャビンのクッションを真っ赤にしたのもそのせいなのだ。

(BW-21のクッションが赤だった。)

 

チークの話にもどす。

BW-33のコックピットだが、チークを廃止して、プラスチックでやりなおそうかと考えていた。しかし、結局のところ、あるものを利用し、レストアするのが早いだろうと思い、ボロボロになったチークの補修を開始したのである。

チーククリーナーで洗浄後 軽く研磨したところ
写真だときれいにみえるが、状態はかなり悪い

削れば削るほど、全体の強度が失われていく。。。

補修できるところは、エポキシ系パテで補修するも、焼石に水状態
強度は復活しない