ちなみにFRPによるヨットの大量生産を始めたリンフォースが最初に市場投入したのは、21フィートとか24フィートの小型艇であった。
なかでもBW-21は、正確な数字は覚えていないが、200杯とか300杯とか、すくなくとも3桁の今の時代には考えられない記録的なセールスを達成している。(たしか、武村洋一さんの著書、古い旅券に数字がでていた。)
私ば、学生時代(Macrophage II の前)にBW-21(初代Macrophage )を所有していた。
BW-21は、名艇だと思う。
セーリング性能、抜群の復元力からくる安定性、とシングルハンドで遊んで回るには抜群に楽しい船だった。
BW-21は、庶民が乗れるヨットとして開発されたせいか、一才チークなど高級材料は使用されてなかった。
その判断は、正解だと思う。
たいしたお金をかけずに維持できたのは、メンテの容易さがあったと思う。
ヨットの性能は、数値化できないが、メンテの容易においても抜群でないといけない。
今回のレストアで、イメージしたのは初代Macrophageだった。
なので、キャビンのクッションを真っ赤にしたのもそのせいなのだ。
(BW-21のクッションが赤だった。)
チークの話にもどす。
BW-33のコックピットだが、チークを廃止して、プラスチックでやりなおそうかと考えていた。しかし、結局のところ、あるものを利用し、レストアするのが早いだろうと思い、ボロボロになったチークの補修を開始したのである。