Macrophage IIが建造された昭和47年以前であれば、ヨットも木造が主流だったわけで、Macrophage II に比較的チーク材が使われているのも不思議ではない。
おそらくチークも安かったのだろう。
前にも書いたが、メインキャビンの床はすべてソリッドなチーク材である。
レストア前、汚れとカビの臭い、、、と悲惨な状況であった。
知らない人がみたら、こんな汚い板捨てたら?と間違いなく思うだろう。
しかし、レストアする価値はあると思った。
それには二つの理由がある。まず、チークは高級、もったいない、という貧乏根性。つぎに、新しく板を切り出すのは、割と高度な技術がいる。
ヨットは、微妙な曲線が多く、ぴったりと材料をカットして現物を合わせるのは至難の技なのだ。比較的単純にみえる床板でさえも、私の木工技術では無理だと思う。
知り合いの内装屋さんに相談したら、船は無理、別物、と瞬間に断られた。
それほど特殊、あるいは手間に対して利益がないなのだろう。
これらを組み直して、自宅へ持ち帰る