ニス塗りとは、ニスを塗るだけの行為なのだが、時間がないひとには向かない作業だと思う。
私自身は根気がないタイプなので、工程は早ければ早いほうがよいと思っている。
ニスには種類がある。
量産艇も含めて、建造時には二液のウレタン系ニスを使っているのだと思う。
今回のレストアは、なるべく簡単にという考えがあり、一液にした。
以前、2液つかって扱いがやっかいだった経験もあって、面倒なのは嫌だったのだ。
一液にも、大きく分けて水性と油性がある。
水性を使っているオーナーさんもいて、塗りやすいよとアドバイスいただいたが、船外については耐久性が重要なので油性にした。
あと、なにごともそうだが、高級品と安物がある。
このコックピット再生は、初のニス塗りプロジェクトだったので、高級品にした。
インターナショナル製である。
2回塗りが推奨されていて、たしかに塗りやすい。
意外と分厚い感じで伸びるので2回塗ったらそれなりに綺麗だ。
ニスは薄く何回も塗るのが本来のやり方だろうが、2回程度で(=時間をかけずに)これだけの仕上がりであれば、すこし高くても十分価値があるように思う。