チークにガラスとは野蛮人のすることで、普通にチークの材木を購入して、傷んだ板と同じサイズにカットして取り替えればよかったのでは、と思われるかもしれない。
当然、そのような工法も考えた。
ところが、2メートル近い1本もののチーク板など売ってないのだ。
売ってたとしても、非常に高価になるだろう。
チークのテープであれば、私の小遣いでも買えるし、エポキシは、ポリエステルの何倍かの値段だが、数千円あれば、余裕のある量を購入可能だった。
合板などをエポキシで固めるウエスト工法というやり方がある。
ウエストの樹脂を使わなければ、ウエスト工法とは言わないはずだが、今回採用した方法は、エポキシの上にチークのテープを貼るところ、土台が高価なチークであることを除けば、ウエスト工法とほぼ同じ原理だ。一言で言えば、木材のプラスチック化である。
実際、チーク材の下にガラスをいれて、エポキシで固めたら、まるでプラスチックのようになった。そこに、チークのテープを貼ったわけだが、テープには最初から両面テープが貼られていたので、そのままぺったっと貼り付け、ドライヤーで固めていった。
両面テープではなく、エポキシで接着したほうがよかったのかもしれないが、場合によっては剥がしたい局面もでるかもしれない。エポキシ接着だと、2度と外れなくなるので、今回はテープのままでいった。そのうち、ぼろっと外れるかもしれないが、その時はまた考えるつもりだ。