Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

船底ゲルコートのリセット その4

キールについても、ゲルコートで仕上げることにした。

もともと補修がされていて、鉄製のキールの上に、ガラス入り樹脂( FRP)、そのうえに、パテで仕上げてあったが、ゲルコートはなかった。

いろいろなところでガラスが剥離していた。剥離したから錆びたのか、錆びたから剥離したのかは分からないが、いずれも正しい気がする。

キールが鉄なのか、鉛なのかは、錆びてれば鉄だろうが、錆がなければ磁石をつけてみると分かる。

 Macrophage II のキールは、鉄であるので、プラスチックが剥離したところに錆がでていた。

いろいろな工法があるかと思うが、錆をとめるには、ヘンケルのLOCTITE(ロックタイト) 錆転換剤 がよいと聞いて使った。とりあえず化学的に処理をして、アクリル系の錆止めで外環境と遮断して、そのあとに、ファイバー入りのポリエステル系パテで固めた。

ファイバー入りのパテは、痩せないので、非常に使いやすいと思う。

ポリパテよりエポキシがよいという説もある。

とりあえず、数ヶ月海に浮かべていたがファイバー入りのポリエステル系パテ自体の接着は良好のようだ。

実験的に、別の箇所に、エポキシを使っているので、来年あたり、どちらがよいか決着がつくかもしれない。

(一部、ファイバーなしのポリパテもつかっているが、若干、金属との接着が悪いようで、水につけたあと、ピンホールのような錆がでていたので、今後は使わないことにした。)

 

キール後面の腐食。FRPコーティングごと剥離して、内部に錆がでている。
酸化鉄還元剤使用後。2018年8月

ファイバーいりパテを充填

形を整えて、あとはゲルコートをいくだけの状態。