船底のリセットは、きれいに船底をゲルコートまで剥がし、そのあと新しいゲルコート(トップコート)を塗る、という単純な話なのだ。
千利休は、茶の湯について、「茶の湯とはただ湯をわかし茶をたててのむばかりなる事と知るべし」と語ったというが、1年に渡る作業(修行?)を通じて、船底リセットとは、「ただ船底を整え、ゲルコートをはるばかりなる事」と悟った。
ゲルコートとは、本来は、ワックスなしのものを言い、メス型なしで空気に触れた状態で硬化させるためにパラフィンをいれたものは、トップコートと呼ぶらしい。
トップコートは、塗った後パラフィンが表面に浮き出てくるので、空気が遮断されて硬化する。そして、パラフィンのおかげで美しい、、、が、なにか塗るときは、脱脂がいる。
私が購入したのは、ブルーのトップコートであるが、深く考えずにゲルコートと呼んでいるので、もしもこのブログを参考に同じことしたい方は、注文時には、(パラフィン入りの)トップコートをお買い求めいただきたい。(メス型にいれる)パラフィンなしのゲルコートは、塗っても硬化しません。
まずは、ゲルコートをゲットしたのだが、もともとの色に合わせようとして、しっかりと調色してもらった。なので、割高になった。
今にして思えば、どうせ、船底塗料を塗ってしまうのだから、色はなんでもよかったように思う。もっといえば、あとで話をするが、ゲルコートの上にエポキシ系プライマー、シージェット013を塗ったので、そもそもゲルコートのリセットが必要だったのか? とも思う。
ただ、気持ちの問題もあろうが、やっぱり新しいゲルコートを塗ると綺麗ではある。
ただし、船底塗料ぬったら、もう見えない。