Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

ハル(船体)塗装 その12  

プロのアドバイスで再開されたパテ埋めは、船体の全域におよんだ。

まるでパテで塗装したかのような状態となった。

本来は、パテは塗装の下にあるべきなのだが、結果的には新しく塗ったウレタンの上にパテをうっているわけである。

塗る前には目立たなかった巣穴などが、色をいれたことによって、目立つことはあるそうで、塗装の上からパテで修正というのは、必ずしも禁じ手ではないようだ。

実際、プロが仕上げた鏡面仕上げの塗装の際にも、それが行われることは、プロの工程の一部を観察させていただいたので、知っていたといえば知っていた。

書くのは簡単なのだが、たった10メートルしかない船体であっても、正直、パテをうって、その後再び船体全体をナメるように研磨していく作業を続けるのは、普段使わない精神力が必要だった。

2019年夏、マリーナからはヨットが出港していく。

レストアを始めて2年経過し、ヨットは”乗りもの”ではない、”塗りもの”だ、、、と言い聞かせながらこの地味な作業に打ち込んだ。

 

トランサム (ウレタン塗装再トライ後)

すこしずつウレタン塗装を繰り返しながら”色をとめて”いく

再塗装、数回上塗り後。
まだ完全には色が止まらない。

すこしずつ、周りの風景が映るような塗膜が形成されたところ
(おそらく3回塗り後あたり)



最後の仕上げ塗り後
僚艇LEO (バンドフェット)のオーナーNさんに船体の横から光のでてない部分(ぬりムラ)を指摘してもらいながら、塗り残しがでないようにローラーで均一にウレタンで一気に仕上げていった。