Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

レストア第2期(キャビン内装 その9)

レストア(restore)の基本は、文字通りに解釈すれば、”元にもどすこと”だと思う。

単純にペタペタ塗料を塗りながら、なぜこういう構造なんだろう、って思いめぐらせると、レストアすることによって、もともとの設計者の意図をより深く理解するようになる。

それはそれで、非常に意味があると思う。

 

厳密に言えば、なにかを付け加えたり、基本設計を変えるのは、レストアとは言わないのかもしれない。

しかし、実際には、”好み”の問題もあって、時々のオーナーがいろいろ変更している箇所を見出す。

いまのMacrophage IIのメインキャビンのバースは、左舷に1つ、右舷に2つ(上下)ある。

右舷の上部バースは、折り畳み式で、展開することで2段ベッドになる。

いずれも固定式というか、硬い板張りの寝床である。

構造をよくみてみると、オリジナルのメインキャビンは、おそらくキャンバスバースだったのではないかと思う。

そういえば、以前(1997年)クルージング先(広島)で、偶然、前の前のオーナーさんと出会うことになった。

”これ昔私がもってた船です”と、とても懐かしがられて、夜な夜なMacrophage II  (当時、Nyoro^2)のキャビンでお酒を飲みながらお話しする機会があった。

その時の話だと、その方は、福岡のオーナーからBW-33を中古で購入し、ご自身でメインキャビンを改造したと言われていた。

この改造、割と気に入っている。

右舷のバース(マットレス塗装後)。上段の板を開くと二つ目のバースが展開する構造。

 

 

左舷側バース(マットレス塗装後)。普段はこのバースを使って寝ている。