レストア(restore)の基本は、文字通りに解釈すれば、”元にもどすこと”だと思う。
単純にペタペタ塗料を塗りながら、なぜこういう構造なんだろう、って思いめぐらせると、レストアすることによって、もともとの設計者の意図をより深く理解するようになる。
それはそれで、非常に意味があると思う。
厳密に言えば、なにかを付け加えたり、基本設計を変えるのは、レストアとは言わないのかもしれない。
しかし、実際には、”好み”の問題もあって、時々のオーナーがいろいろ変更している箇所を見出す。
いまのMacrophage IIのメインキャビンのバースは、左舷に1つ、右舷に2つ(上下)ある。
右舷の上部バースは、折り畳み式で、展開することで2段ベッドになる。
いずれも固定式というか、硬い板張りの寝床である。
構造をよくみてみると、オリジナルのメインキャビンは、おそらくキャンバスバースだったのではないかと思う。
そういえば、以前(1997年)クルージング先(広島)で、偶然、前の前のオーナーさんと出会うことになった。
”これ昔私がもってた船です”と、とても懐かしがられて、夜な夜なMacrophage II (当時、Nyoro^2)のキャビンでお酒を飲みながらお話しする機会があった。
その時の話だと、その方は、福岡のオーナーからBW-33を中古で購入し、ご自身でメインキャビンを改造したと言われていた。
この改造、割と気に入っている。