Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

レストア第2期(キャビン内装 その16)

Macrophage IIには、テーブルがなかった。前の前のオーナーさんのお話だと、福岡から広島に回航してきたときには壁にかけて収納できるテーブルがあったそうだ。(たしかにフォクスルとメインキャビンの間のバルクヘッド(室内隔壁)になにかを引っ掛けるためのでっぱりが残っている。)

前の前のオーナーさんは、キャビンにコタツをおきたくて、オリジナルテーブルを廃止して、左右のバース(寝床でもありソファーでもある)を作ったと言われていた。

たしかにコタツを置こうと思えば置ける心地よい広さがある。

右舷と左舷のバースの間のスペースを、こたつが丁度はいるようにしたのかもしれない。

 

その後、艇は前オーナーであるMさんのいる大崎上島へいき、そのあとのオーナーが私になる。

私は室内にテーブルがないので、一時期は、既製品の折り畳みテーブルを積んでいて、食事など必要なときにだけ出すようにしていた。

ずっとテーブルを作ろうとおもっていたが、テーブルがないキャビンも、特に帆走しているときには悪くないので、完全な固定式ではなく、動かせるものがよいと思っていた。

ということで、”ベニア”で、テーブルを作ることにした。

合板専門店によると、合板と、ラワンかシナベニアの選択があった。

見た目の美しさを優先して、シナベニアにした。

なるべくきれいなのをお願いします、と頼んだら、本当にきれいな合板が、寸法どおりにカットされて送られてきた。

このレベルは、近所のホームセンターでは入手できないので、多少高くても十分満足できる素材だった。

 

カットされて送られた合板(シナベニア)

ヒンジが入る部分をノミと彫刻刀でカット

折り畳むと半分の大きさになるように設計

ヒンジの取り付けが意外と難しい

ひたすらニスを塗る、研磨する、塗る、研磨する、、、、

テーブルサポートに取り付けて展開したところ(テーブルはぐるぐる回すことができる)

折り畳んだ状態。テーブルサポートは自由に回るので、このまま左舷バース側にテーブルごと収納可能。そうすれば、走行(帆走、機走)時も邪魔にならない。