Macrophage IIには、テーブルがなかった。前の前のオーナーさんのお話だと、福岡から広島に回航してきたときには壁にかけて収納できるテーブルがあったそうだ。(たしかにフォクスルとメインキャビンの間のバルクヘッド(室内隔壁)になにかを引っ掛けるためのでっぱりが残っている。)
前の前のオーナーさんは、キャビンにコタツをおきたくて、オリジナルテーブルを廃止して、左右のバース(寝床でもありソファーでもある)を作ったと言われていた。
たしかにコタツを置こうと思えば置ける心地よい広さがある。
右舷と左舷のバースの間のスペースを、こたつが丁度はいるようにしたのかもしれない。
その後、艇は前オーナーであるMさんのいる大崎上島へいき、そのあとのオーナーが私になる。
私は室内にテーブルがないので、一時期は、既製品の折り畳みテーブルを積んでいて、食事など必要なときにだけ出すようにしていた。
ずっとテーブルを作ろうとおもっていたが、テーブルがないキャビンも、特に帆走しているときには悪くないので、完全な固定式ではなく、動かせるものがよいと思っていた。
ということで、”ベニア”で、テーブルを作ることにした。
合板専門店によると、合板と、ラワンかシナベニアの選択があった。
見た目の美しさを優先して、シナベニアにした。
なるべくきれいなのをお願いします、と頼んだら、本当にきれいな合板が、寸法どおりにカットされて送られてきた。
このレベルは、近所のホームセンターでは入手できないので、多少高くても十分満足できる素材だった。