オーナーである緒方さんに、船のことについていくつかの質問をしたのを覚えている。
その中に、このヨットは何フィートあるのですか?というのがあった。
緒方オーナーは、君はヨットの長さをフィートで数えることを知っているんだ、と感心された。それまで、雑誌舵を熊本市内にあった紀伊国屋書店(当時、舵誌は、普通の書店には置いてなかった)で毎月立ち読みしていたので、そのくらいの知識はあったのだ。
そうやってご夫妻とともに、レフテナントにのりこみ、オーナーがコンパニオンウェイのハッチをあけたら、ポートサイドのアッパーバースに人が寝ていた。
山﨑ヨットの社長、山﨑さんであった。