計器パネルに入ってくる電源をソーラーパネルからの充電用の配線に変更し、バッテリーとの間にチャージコントローラーをいれてしまったので、パネルには”電源”がないという事態となった(なっていた)。
GPSだが、100ミリアンペア以下の消費らしいので、外部電源にすることも検討してみた。
新しい配線を避けたい理由は、ただひとつ、面倒だから。
というのが、パネルとキャビンの関係が意外と複雑な構造になっていて、配電盤から新しい線をひくには、一回、キャビンの天井ごと外さないと無理なのだ。
電力をメインのバッテリーからとる、あるいは外部(外付け)電源にする、それぞれ長所短所があろうが、すくなくとも、外部電源の長所をみつけようと思った。
外付け電源の短所はたくさんある。
長所としては、ただひとつ。メインバッテリーが落ちても動く、はず。。。
これは意外と重要かもしれない。
例えばだが、船が沈みそうなとき。
おそらく、そのような状況では、どこからか浸水していてどうにもならない時。
その段階では、キャビンの水のレベルがバッテリーターミナルを超えるだろう。
その段階で全ての電源喪失、、、考えたくないが、確実にそうなる。
そのとき、デッキでは船体放棄も視野にいれて、救助要請、、、となると、正確な位置をすばやく報告しなければならない。
船が沈む直前まで、デッキ上で、正確な位置を知らせてくれるとありがたい、かな? という合理的理由で外部電源の採用となった。
心理学でいう”合理化”の典型だ。
外付け電源を常時使うには、常に充電するか、次から次へと新しい電池への交換がいる。
思いついたのが、小型のモバイルバッテリーで最初から太陽電池がついているもの。
災害時とか、停電しても携帯が充電できるという商品らしい。
とか考えていたが、手元に使っていないモバイルバッテリーがあった。
数年前に、中国人の知人から、このメーカーが(Ankar社)が中国で一番よいよ、とプレゼントでいただいたもの。
外出先でスマホを充電するには、十二分すぎる高性能だが、コロナ禍で外出する機会が激減したのでいつのまにか使わないままになっていた。
モバイルバッテリーで12V出力のものがあればそれがベストだが、USB出力のものしかない。頂き物のモバイルバッテリーもUSB出力だ。
であれば、なんとか5ボルトを12ボルトまで昇圧できないかと考えた。
最近、購入した中国製の正負(両)電源モジュールは、好きな電圧に変えられるので、似たようなものがないかと探していたら、USB Aに差し込むだけで12ボルトになるという優れものを発見。