昨日、合板の腐食した穴をリポキシを主剤としたパテで埋めたのだが、最初からこれにしとけばよかった。
ビニルエステル樹脂、変性エポキシの一種とあるが、エポキシアクリレート、つまりエポキシ+アクリル酸ということのようだ。
難しい話はおいておいて、臭いことを除けば、非常に使いやすい材料だとおもう。
10度あるかないかの気温だったので硬化しないかと思ったが、しっかり固まってくれた。
ものの性質(物性)としては、ポリエステル樹脂とエポキシ樹脂の中間的なところらしい。
エポキシは、A剤とB剤をきれいに1;1とかで合わせるひつようがあるが、リポキシの使い方としては、ポリエステル樹脂と同じで、硬化剤をいれて固めるだけ。
固まらないようにスチレンが入ってるようだが、それもあって臭いのかもしれない。
もちろん固まったら臭いはしないはず。
こんなに素晴らしい素材なら、FRPのメインの樹脂でもよいんじゃない?と思ったが、お値段がポリエステル樹脂より2、3倍するみたいだ。
しかも、一斗缶が最小ボリュームだし、素人が必要な少量を確保するにはハードル高い。
リポキシだが、昭和電工さんの商品だ。
ひょっとしたらメードイン大分なのかもしれない。
大分の海岸に、昭和電工の大きなコンビナートがある。
ところで、そもそもエポキシの原型であるビスフェノールAは、戦前に欧州の研究者が発見し合成に成功、その後、スイスのチバ社がライセンスして開発販売されたらしい。
チバ社はその後、ガイギーと合併、さらにサンドと合併したのが、いまのノバルティスだ。
で非常に興味深いのだが、ビスフェノールAは、当初は(合成)女性エストロゲン、簡単にいえば”女性ホルモンもどき”として研究開発されていたのだった。