Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

リポキシ(ビニルエステル樹脂)のこと

昨日、合板の腐食した穴をリポキシを主剤としたパテで埋めたのだが、最初からこれにしとけばよかった。

ビニルエステル樹脂、変性エポキシの一種とあるが、エポキシアクリレート、つまりエポキシ+アクリル酸ということのようだ。

難しい話はおいておいて、臭いことを除けば、非常に使いやすい材料だとおもう。

10度あるかないかの気温だったので硬化しないかと思ったが、しっかり固まってくれた。

ものの性質(物性)としては、ポリエステル樹脂とエポキシ樹脂の中間的なところらしい。

エポキシは、A剤とB剤をきれいに1;1とかで合わせるひつようがあるが、リポキシの使い方としては、ポリエステル樹脂と同じで、硬化剤をいれて固めるだけ。

固まらないようにスチレンが入ってるようだが、それもあって臭いのかもしれない。

もちろん固まったら臭いはしないはず。

こんなに素晴らしい素材なら、FRPのメインの樹脂でもよいんじゃない?と思ったが、お値段がポリエステル樹脂より2、3倍するみたいだ。

しかも、一斗缶が最小ボリュームだし、素人が必要な少量を確保するにはハードル高い。

リポキシだが、昭和電工さんの商品だ。

ひょっとしたらメードイン大分なのかもしれない。

大分の海岸に、昭和電工の大きなコンビナートがある。

ところで、そもそもエポキシの原型であるビスフェノールAは、戦前に欧州の研究者が発見し合成に成功、その後、スイスのチバ社がライセンスして開発販売されたらしい。

チバ社はその後、ガイギーと合併、さらにサンドと合併したのが、いまのノバルティスだ。

で非常に興味深いのだが、ビスフェノールAは、当初は(合成)女性エストロゲン、簡単にいえば”女性ホルモンもどき”として研究開発されていたのだった。