さて、舵ができたが、元の舵軸のラインと新しいラインが合わない。
そもそも二つの軸をジョイントさせていたのは、意図的に舵軸を非直線にしたかったからではないかと思う。
そうすることによって、なにがあっても舵が落ちることを防ぐ構造にしたのではないか?
設計者、武内俊さんは亡くなっているので真相は分からないが、Macrophage II は、BW-33のプロトタイプ(一号艇)なので、きっと試行錯誤があったに違いないと思う。
いずれにしても、非直線の舵軸を直線に戻す必要があった。
当時、メンテナンスなどをお願いしていた井上マリンの井上さんが、スケグの一部を楔状に切り取ることで、新しいラインにしてくれた。