Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

番外編 アクリルサンデー研磨剤で眼鏡の傷をけす

この数年、実に様々な材料やら道具やらを購入してしまった。

一回きりの道具とかも多く、どんどんガラクタが増えていく。

整理しようと部屋に持ち込んだら、リビングが物置みたいになってしまった。

重複も多い。研磨剤だけで、ピカール2つ、プラスチック専用研磨剤、アクリルサンデー研磨剤、、、

いろいろ使ってみて、アクリルサンデー研磨剤が私のお気に入りで、ヨットには向いていると思う。容器もコンパクト、匂いもきつくない。

アクリルを磨けるし、金属も普通に磨ける。

ヨットの整備では、いろいろな物体が飛んでくる。

研磨した際の樹脂とか金属の粉、塗料、シンナー、などなど。

なのでメガネが傷だらけになるのだ。

今回、なんの事故かわからないが、メガネが深い傷をおってしまった。

ネットでメガネ、傷、などのキーワードで検索すうるとわんさか情報がでてくる。

上位にあがってくる記事では、”眼鏡の傷は消えない”とかいう記事が出てくる。

根拠は書いてない、いったい何をもって、そう断言できるのだろう。

めくじら立てるつもりはないが、他人が書いたものを、ソースを検証することもなく、コピペしまくって、まとめるタイプの情報が多すぎて、うんざりする。

ネットのおもしろさは、一次情報だと思う。

おそらく、どなたかが最初に、なんらかの文章を書いていて、それがどんどん無断でコピーされていくのだろう。

なんかのまとめ(いかがでしたか系?)、みたいなのは検索の下位にして欲しいと思うのは私だけだろうか? 嘘とまでは言わないにしても、誤情報も多いしね。

 

今回の傷は深いので、交換したほうが早いだろうが、だめもとで傷を消してみた。

結論からいえば、アクリルレンズの傷自体は、いとも簡単に消える。

プラスチックの復元は難しいが、削れば傷程度は簡単に消えるののだ。

ただし普通の布で研磨できないとは思う。トライしたが無理だった。

なぜかというと傷防止のコーティングが実に硬いのだ。

硬いから傷がつかないのだろうが、いったんコーティングを穿通した傷は、コーティングが邪魔して除去することはできないのだろう。

なので、深い傷を消したいのなら、コーティンングごと削るしかない。

2000番の耐水ペーパーで傷周辺を研磨してみたら、数分で傷はわからなくなった。

しかし、傷防止のコーティング剤の下、つまりアクリルレンズの上には、もう1枚なんかの層がでてきた。それが、どんなに研磨しても透明にならない。

リング上に曇りがでてしまうのだ。

もちろん、サンディングしたあとのレンズは悲惨な状態で(曇りガラス!)で、もはやレンズとは言えない。

ほぼ全てのコーティングを水研ぎで除去して、そこから、アクリルサンデー研磨剤どんどん透明感が増していく。

しかし、それだけではレンズは復活しない。

傷があったところを中心に微妙にレンズが歪むのだ。。。

景色が歪んでしまい、じつに気分が悪い。

それと、レンズは、ほんの少しでも曇りがあると、光が反射してギラギラする感じが残る。

透明にしたいなら、本気で透明にしないとメガネにはならないのだろう。

メガネ屋さんが特殊技術なのには訳があるのだ。

とりあえず、メガネレンズを修復するにはひたすら、ひたすら磨くしかない。

かれこれ1週間ほど、暇を見つけては磨いている。

ほぼ、元通りにはなったと思う。

かけた時間を考えれば、レンズ交換か、へたするとメガネ新調のほうが、格段に割安だとは思う。

眼鏡の傷は消せないというのはミスリーディングで、正確には、傷は消えても、レンズを復活させる手間はとてつもなく大きいので、無駄な努力するくらいなら、買い替えるべし、ということなのだろう。

右のレンズに深い傷が!

軽く水研ぎ(2000番)

コーティグが削れると輪っかができる。研磨しても透明にはならない。

ほぼ全てのコーティングを耐水ペーパーで除去し、研磨剤でひたすらみがいていくと、傷は消えて、なんとか透明なレンズに復活。ただし、コーティングされていないレンズになる。