この数年、実に様々な材料やら道具やらを購入してしまった。
一回きりの道具とかも多く、どんどんガラクタが増えていく。
整理しようと部屋に持ち込んだら、リビングが物置みたいになってしまった。
重複も多い。研磨剤だけで、ピカール2つ、プラスチック専用研磨剤、アクリルサンデー研磨剤、、、
いろいろ使ってみて、アクリルサンデー研磨剤が私のお気に入りで、ヨットには向いていると思う。容器もコンパクト、匂いもきつくない。
アクリルを磨けるし、金属も普通に磨ける。
ヨットの整備では、いろいろな物体が飛んでくる。
研磨した際の樹脂とか金属の粉、塗料、シンナー、などなど。
なのでメガネが傷だらけになるのだ。
今回、なんの事故かわからないが、メガネが深い傷をおってしまった。
ネットでメガネ、傷、などのキーワードで検索すうるとわんさか情報がでてくる。
上位にあがってくる記事では、”眼鏡の傷は消えない”とかいう記事が出てくる。
根拠は書いてない、いったい何をもって、そう断言できるのだろう。
めくじら立てるつもりはないが、他人が書いたものを、ソースを検証することもなく、コピペしまくって、まとめるタイプの情報が多すぎて、うんざりする。
ネットのおもしろさは、一次情報だと思う。
おそらく、どなたかが最初に、なんらかの文章を書いていて、それがどんどん無断でコピーされていくのだろう。
なんかのまとめ(いかがでしたか系?)、みたいなのは検索の下位にして欲しいと思うのは私だけだろうか? 嘘とまでは言わないにしても、誤情報も多いしね。
今回の傷は深いので、交換したほうが早いだろうが、だめもとで傷を消してみた。
結論からいえば、アクリルレンズの傷自体は、いとも簡単に消える。
プラスチックの復元は難しいが、削れば傷程度は簡単に消えるののだ。
ただし普通の布で研磨できないとは思う。トライしたが無理だった。
なぜかというと傷防止のコーティングが実に硬いのだ。
硬いから傷がつかないのだろうが、いったんコーティングを穿通した傷は、コーティングが邪魔して除去することはできないのだろう。
なので、深い傷を消したいのなら、コーティンングごと削るしかない。
2000番の耐水ペーパーで傷周辺を研磨してみたら、数分で傷はわからなくなった。
しかし、傷防止のコーティング剤の下、つまりアクリルレンズの上には、もう1枚なんかの層がでてきた。それが、どんなに研磨しても透明にならない。
リング上に曇りがでてしまうのだ。
もちろん、サンディングしたあとのレンズは悲惨な状態で(曇りガラス!)で、もはやレンズとは言えない。
ほぼ全てのコーティングを水研ぎで除去して、そこから、アクリルサンデー研磨剤どんどん透明感が増していく。
しかし、それだけではレンズは復活しない。
傷があったところを中心に微妙にレンズが歪むのだ。。。
景色が歪んでしまい、じつに気分が悪い。
それと、レンズは、ほんの少しでも曇りがあると、光が反射してギラギラする感じが残る。
透明にしたいなら、本気で透明にしないとメガネにはならないのだろう。
メガネ屋さんが特殊技術なのには訳があるのだ。
とりあえず、メガネレンズを修復するにはひたすら、ひたすら磨くしかない。
かれこれ1週間ほど、暇を見つけては磨いている。
ほぼ、元通りにはなったと思う。
かけた時間を考えれば、レンズ交換か、へたするとメガネ新調のほうが、格段に割安だとは思う。
眼鏡の傷は消せないというのはミスリーディングで、正確には、傷は消えても、レンズを復活させる手間はとてつもなく大きいので、無駄な努力するくらいなら、買い替えるべし、ということなのだろう。