5年の歳月をかけてレストアした(正確にはレストア途中の)Macrophage IIが海に浮かんだ。
マリーナ事務のTさんがシャンペンをもってお祝いに来てくれた。
この瞬間を予期して、用意してくれてたのだ。
乾杯。涙が出てしまった。
とはいうものの、感情に浸っている時間がない。
さっさと、隣の桟橋へ移動しなければならないのだ。
エンジンは軽やかに始動した。
スロットルを回すが、なにか変だ。
回転が上がらない。
デッドスローのままヨロヨロと移動し、着岸と同時にエンジンをバックさせるが、やはり回転があがらない。
すぐに気がつくのだが、スロットルレバーのワイヤーがエンジンとしっかり繋がっていなかった。
エンジンで走ったつもりが、ベアマストのまま微風をうけて30メートルほどセイリングしていたのだ!