大入島は、歴史のある島だ。
神武天皇にゆかりの井戸「神の井」を見るために数年前に、自転車で一周したことがある。
島の周りに数カ所の集落がある。佐伯港との間は目と鼻の先だ。
レースが終わったら、すこしずつ風が強くなってきた。
佐伯港までの短い距離であっても、トラブルのある状態で走るのは危険だ。
大入島に、漁港の入り口がみえる。
心配したレース事務局から電話が入った。
特に危険な状態ではないが、島のブランケットに入りたい、目の前の港、深さありますか?と尋ねると、入って左側が浅いが、問題なく入れるという。
守護浦の港にエンジンをかけて入港。着岸はせず、港内でスピンをおろす。
ゆっくりとエンジンをつかって艇を何度も回転させて、スピンの巻きつきを解除した。
とれた!
江戸時代からつづくという集落である守護浦は、風も波もはいってこない絶好の良港だった。
このまま滞在したくなるが、急いで佐伯港へ向かう。