2週前に事故にあった。
車同士で怪我もない。
私の主張は過失割合10/0。どう考えても私に過失はない。
ところが、こちらも相手の保険屋さん(偶然同じ会社)は過失割合は95/5だと言う。
職場のスタッフ曰く、こちらも動いていた場合には後ろから衝突された場合を除き過失割合が10:0になることはない、と。”そんなの常識、しらないの?”っていうスタッフもいた。
え、と思い、保険屋さんに、私の過失は何なのかを尋ねるのだが、”過去の判例が、、、”とかいうだけで、なんら具体的な回答がないまま、事故処理が進まない。
過去の判例で、過失がないのに過失があるとされたケースがあるということなのか? きいてみたが、回答はない。
いったい私の過失はなんなのだろう?
実際のところ、5%をこちらの保険で負担するとなると私の保険料はあがるそうだ。
なので、保険を使わずに自腹切ったほうが得だと、保険屋さん(代理店)もふくめて多くの方から知恵をつけられた。
そこで、気がついたことがある。
数年前だが、別の事故にあった。あったというより事故を起こした。
今回と逆で私が加害者。
その事故では、私は、10;0で私に過失があると主張した。
珍しいケースかもしれないが、実際そうだと思うし被害者には非はなかった。
当然相手のかたもそう思っていた。
保険屋さんに、10:0で進めてほしいと頼んでいたのだが、いっこうに話が進まない。
数ヶ月がすぎ、いくらなんでも遅いとおもい保険会社に電話して進捗を尋ねてびっくりした。
相手が10:0を主張しているので、示談が成立しないと抜かすのだ。
え? いつのまにか、保険屋さんどうしでそんな話を進めていて、交渉が頓挫していたのだ。
結局、10;0で私が全て払うということで決着したのだが、なぜ、損保は、10;0のケースを9;1とかにしたがるのか。
答えは簡単。そのほうが保険屋が儲かるから。
仮に10%の過失を負わされたほう(被害者)が、自身の保険を使わなかった場合、本来100%の保険金を支払うべきところを、トータルで90%しか支払いが生じない。
つまり、保険屋さんからみたら、10%支払いが少なくてすむ(=その分利益となる)わけだ。
仮に、被害者が保険をつかって損害を賠償してくれたら、次回からの保険料があがるので、保険屋さんにはもっと大きな利益がでる。
ふんふん、そういうことか。
動いている限りなんらかの過失が生じるというのは、どこにも書いてない。
しかし消費者はそういうふうに半ば洗脳されている。
末端の事故処理担当者も含めて、そう考えているから、この”常識”を覆すのは、極めて困難だろう。
私が保険会社の経営者だとしたら、この常識は覆したくないだろう。
だってそのほうが儲かる、つまりインセンティブがある。
もしも、業界ぐるみで、過去何十年にも渡り、本来過失のない被害者に、過失を課してきたとしたら、、、、 いったい何百億円の不当な利益を生んできたのか?
こんなことを書いてら、名誉毀損とかで訴えられそうだが、いまのところ、現実として今処理をしている事故のように、本来過失のない被害者に対して具体的な過失を説明しないまま、5%の過失を認めろと言われているケースがここにある。
ちなみに、保険屋さんだが、最近、行政から業務改善命令が出た会社だ。
金融庁よ、この件も、過去に遡って徹底的にしらべてくれ〜。