Macrophage IIのレストアを始めたときの最優先課題は、船体、リギン、エンジンだった。
そしていざ海に浮かべられる状態まで整備された段階で、オートパイロットがない!ということになった。
この記録をどこかに書いたつもりでいたのだが、書いてなかった。
忘れないように記録しておこうと思う。
もともとMacrophage IIを購入したときには、FUSOの油圧式ロッド型のオートパイロットがのっていた。1990年代の話。
その当時でさえ、FUSOのオートパイロットは古いもので、すでに生産も販売もなされていなかったのではないかと思う。
しかし、なにが悪いわけでもなく、シンプルな作りで使いやすかった。
ただ難点は、機走であれば問題ないのだが、セーリングでとくに上りのときにウェザーヘルムがきついと、油圧ロッドが悲鳴をあげていた。
レストア開始時に、そのオートパイロット は復元不可能なレベルだった。
なにごとも不可能ってことは滅多にないだろうが、中身(基盤)がボロボロだったので、さすがに諦めた。
新品で整備するなら、Raymarineか、Simradだろうが、とりあえず、なんでもいいや、とおもい、ヤフオクで探してみたら、NAVICO TP1800がジャンク品として出ていたのでゲットした。
写真もとっていないので覚えていないが、2022年だったように思う。新しく配線し、オートパイロットのベースも自作した。
これがTP18001号機。
NAVICO TP1800、もともとは30フィートくらいまでのヨット用だと思う。
買ってみて、配線が意味不明なので、中身をみてみたら油圧式ではなく、単純にモーターと歯車でロッドを動かすタイプだった。
”馬力”不足を心配したが、これが意外や意外、33フィートのMacrophage IIを問題なく操ってくれる。
以前と艇の状態が違う(いまは基本のジブセールが小さい)ので単純な比較はできないが、すくなくとも、なんとかなっている。
なんと言っても1回のみに行くくらいの金額でオートパイロットが手に入った。
しかし、オートパイロットは機械なので、いつか壊れるかもしれない。
機械の故障ではなく、配線の不良だったのだが、以前、上関までクルージングにいったとき、オートパイロットが使えず、たった半日の行程だったが、ティラーから手を離せないのはきつかった。
いますぐ行けるわけではないが、そのうち瀬戸内海1周くらいはしたいので、今回、予備機を投入することにしたのだ。
たまたまTP1800が出ていたので迷わずゲットした。
これでオートパイロット2台体制となった。