Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

AISアンテナの選択と取り付け方法で苦戦中:古いハム用アンテナの改造

この1週間、アンテナをどうやってつけようか悩んでいる。

というのが、AISプロッターに附属のアンテナ基台がかなりしっかりしたもので、私のヨットには不釣り合いに大きい。Too goodなのだ。

もともと本船への取り付けを想定しているのだろう。

で、もうすこし小さい基台をさがして購入した。

これで、たぶんスターン(船尾)のパルピット(手すり)に設置できる。

この基台は、穴があいていて、そこにメス/メスの中継接栓といわれるコネクターをネジでとめて、今度はそこにオスのアンテナがねじ込まれる仕組みになっている。

ところが、付属のアンテナのベースは、同軸のメス型!

メスとメスだと接合しない。

こまったなあ、、、というのがこの1週間の悩み。

解決策として、オスのアンテナを探す、あるいは、メスのアンテナをオス化する、のいずれかだろう。

そう考えていたら思い出した、レストアでとりはずしたアマチュア無線用のホイップアンテナがある。すくなくとも20年は使われず、屋外で耐えていてくれたアンテナだ。

使えそうな物は捨てない性格なので、どこかにある、、、、家探ししていたらすぐに出てきたが、錆だらけ、、、

アンテナベースは、もともとはクロムメッキがされていたのだろうが、メッキは全く残っておらず、全体が青い。

とりあえず、ペーパーかけて、ピカールで磨いたら、許容範囲の光沢となった。

しかし、こまったことに、このアンテナはたしか144/433 MHz用なので、たぶんだが、145MHzを中心にして、1/2波長(λ)の長さのはず。

はかってみると、アンテナ部分の長さが約80cm、途中のコイルを加えると、およそ1メートルのはずなので間違いない。

しかしAISは、161.975と162.025MHzなので、もしこのアマチュア用のアンテナをつけても、波長が合わない。

ちなみにMarine VHF(あえて”国際”とは呼ばない)の呼び出しチャンネルである16chの周波数は156.80Mhzなので、AISとは若干波長が異なる。

ということは、やはりAISにはAIS専用のアンテナのほうがよいのだろう。

145Mhzと162Mhzの波長を計算して、その差の半分を切ってやれば、145MHzのアンテナが162MHz用に変換できるはず。あくまで理論上の話。

計算、面倒だなと思っていたら、便利な世の中で、周波数から波長を計算してくれるサイトがあった!!

keisan.casio.jp

 

これによると、145MHzの波長は、2.067534193 メートル、いわゆるツーメター。

一方で、162MHzの波長は、1.850570728メートルだ。

          

なので、ちょん切るべきアンテナの長さは、1/2(2.067534193-1.850570728)なので、108.5ミリメートルだ。

純正アンテナよりは、かなり短いものになるし、もしパルピットにつけたらなんか目をつきそうで怖いなあ。

左から純正のAISアンテナ (メス)、新しく購入したステー(基台)と付属のメス/メスコネクター、古い144/433Mhz用のホイップアンテナ(オス)

 

全体像。白い純正アンテナのほうが長くて太い。



 

ここを10.85cm切り落とすと162Mhzの1/2λ(波長)になるはず。あくまで理論上の話。