鹿島(愛媛県愛南町)は、コンクリートの突堤があるだけで、普通の港はない無人島だ。
夏の昼間には定期船で海水浴客が訪れる人気スポットだが、夜間は本当に無人島とかす。
定期船のつく突堤にはヨットをつけられない。
とくに禁止されているとも思えないが常識的にみて迷惑だろうと思う。
なので、やや状態の悪そうな北側の突堤に槍付で停泊した。
アンカーは、海底が岩なので、どこか岩の隙間にひっかかるまで効かない。
海水浴するのであれば、透明度は抜群なので、アンカーが安定的に岩などに食い込んでいるかはちょっと潜ったら容易に確認できる。
船底掃除もかねてキールがつかえる可能性がないかも確認した。
突堤に横抱きさせるのは、絶対にやめたほうがよい。
港ではないので、波がはいるし、さらに漁船のひきなみやらあるのと、そもそも浅いからだ。
突堤と突堤の間は、絶好のシュノーケリングスポットとなっている。
かつて20代、つまり学生のころだが、BW-21で何度かこの島を訪れている。
(BW-21 は名艇だとおもう。その話は、機会があれば別のところで、、、)
そのころは、定期船乗り場から少し南にある広場周辺に、国民宿舎とキャンプ場になっていて、井戸があった。いまは、昼のみの売店+シャワー室があるだけど、井戸は、埋められていた。
かつては、宇和島藩伊達家の狩猟地だったそうだ。
野生の猿やら、意図的に放したのか鹿やらがでてくる。
こんな素敵なところに猟場とは、なんと風情のあるとの殿様だろうと思っていたが、ひょっとして、これはただの狩猟地ではないかも、と思った。
土佐藩を牽制し、いざという時にには食料と飲料水をそなえた陣地となる戦略上の重要拠点だったのでは?と。