Macrophage II の日記

ヨット(BW-33)のレストア記録を中心にした独り言

ちょい投げアンカー到着 大失敗!

ちょい投げ用アンカーとして購入した”なんちゃってダンフォース”が到着した。

やってしまった。。。 

7キログラムのダンフォースみたいな形をした"重り”が送られてきた。

これぞ安物買いの銭失いか。

船の部材、しかもアンカーは、なんぼ”ちょい投げ”とはいえ、場合によっては命に関わるわけで、なっとくできないものは返品するしかない。

当初、私が思っていた仮説は、なんちゃってダンフォース”型”が海底ですべる原因のひとつに、フルーク(羽)とシャフトの角度があるのでは、というものだった。

というのが、海外では、様々な形状のアンカーを実際に投入してみて、アンカーが効くかどうかの実験動画が複数投稿されていて、食い入るようにみてみた。

そうすると、Macrophage IIに搭載しているフォートレスのアンカーは、海面に到達したと同時にフルークが海底に刺さっていくのに対して、ダンフォース”型”と言われる安物のアンカーだと、アンカーが横倒し(正確には斜めに倒れる)になってしまって、フルークの先端が海底に刺さっていかずそのままズルズルと滑っていく。

以前もっていた15キロの”なんちゃってダンフォース”だが、訪問先の港内でスターンから、十分なスコープをとって投げ込んでも、滑りまくって一切効かないという事象が連発していた。

下手なセーラーがドタバタしているようで、恥ずかしかったが、なにより一発で刺さらないのがとてもストレスであった。そして、それはとても危ないのである。

フォートレスを入手しておもったことは、4つある。二つ目は、部品が精密であり、みためがとても美しい。二つ目はなんといっても軽い!!。三つ目は、フルークが長いためその先端がシャープであり、四つめは、フルークとシャフトの角度もより鋭角(正確には32度らしい)なことだ。

とくに、よこにひっくりかえらずに一発で海底に刺さるためには、3つめと4つめの点は重要なのではないかと思っている。

今回失敗したのは、そもそも安いからといって、建材系の大手通販サイト、モ○○ロウで買ってしまったことがある。写真ででている製品は、フルークとシャフトの角度が割と鋭角だった。

実際に問い合わせまでして、角度は片側に振ると30度、反対に振ると40度、という説明だったので購入を決めた。

泥などの海底では、フォートレスは45度に設定できるようになっているが、瞬間的な変更は不可能なので、もし瞬時に角度が変えられるのであれば、画期的かと思った。

 

で送られて来たアンカーをみて驚いた。

ひとつめ、みためが汚い。部品にたくさんのバリがあって、バリをとらないままどぶ漬けしてある。。。 二つ目は重たい。これは想定内だが、ぎっくり腰をしていて、7キロでもつらい(笑)。みっつめは、羽の先端が鈍角、四つ目、これがもっとも重要なのだが、フルークとシャフトの角度が広い。しかも説明とはことなり、両側で同じ角度であって、30度と40度にはならない。そして、決定的に憂鬱になったのが、そもそも写真ででてた製品ではない!!

通販でそれは無しにしてもらいたいなあ。

フォートレスと比較すると、あきらかに全体に対するフルークの面積比が小さい。
結果的に、フルークはより鈍角である。
そして、わざわざ先端を落としてある!! なんで〜〜??

 

沈めてしまえば同じかもしれないが、フォートレスのような美しさはない。
そして、事前の説明とは異なり、フルークとシャフトの角度がより鈍角で、とても30度とは思えない。そして決定的にまずいのは、ウェブカタログで出ている商品ではない!!